アポロ11号の司令船と月着陸船を自動制御したプログラムのソースコードがGitHubで公開
人類が初めて月面に降り立ったのは1969年のアポロ11号。その偉業を影で支えた宇宙船の自動制御システムのソースコードが公開されました。
Githubで公開されているのは、アポロ宇宙船に搭載されていた自動制御システム「アポロ誘導コンピュータ(AGC : Apollo Guidance Computer」に組み込まれていたアセンブラのソースコード。
アポロ11号の司令船「コロンビア」(Command Module)と月着陸船「イーグル」(Lunar Module)用の2種類とも公開されています。
こちらの写真は紙に印刷された今回公開されたソースコードと並ぶ「アポロ誘導コンピュータ」のソフトウェア責任者だったマーガレット・ハミルトン氏。とにかく膨大な量です……すごい。
NASAの元インターン Chrisl Garry 氏がすでに公開されているソースコードをデジタル化してGitHubで公開したもので、目的はアポロ11号のオリジナル・ソースコードのレポジトリとなること。またGitHubでシンタックスハイライトさせるため.agcファイルを.sファイルに変換しています。
約半世紀たった現在でも月面旅行はまだ実現されておらず、これさえ手に入れば月までイケるかもとたくましい想像をしてしまいそうになりますね。ちなみにアポロ11号乗組員の「出張旅費精算書」もすでに公開済みです。
またこちらは宇宙服の胸部に設置されたハッセルブラッドで撮影された月面写真などアポロ計画に参加した宇宙飛行士たちが月で撮影した写真が1万枚以上コレクションされたアーカイブです。
アポロ計画の宇宙飛行士たちが月で撮影した1万枚以上の写真アーカイブ「Project Apollo Archive」
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