世界の巨大都市には「結界」が張られている
都市の成り立ちや道路の配置を風水や魔法学で読み解く試みは色々あります。しかし、世界の巨大都市には、細いロープによる「結界」が本当に張られているのです。誰が何のためにこんなことをしているのでしょうか。
世界の主な都市には、こんなふうに細いロープで囲まれているエリアがあります。
一見電線のようですが、特に電気が通っているということもなさそう。
このロープで囲まれた内側はユダヤ教で「エルブ」と呼ばれる区域になっています。こちらはニューヨーク市の地図ですが、こんな風に結構大きく囲まれています。
アムステルダムのエルブ。
ユダヤ教では安息日に家の外に出たり労働をしたりしてはいけないという決まりがあります。しかし例えば手押し車を押すのは「労働」なのですが、これは乳母車や車いすも含まれているので、まともに教義を守ると生活が成り立ちません。
そこで「エルブ」の内側は家の中である、ということにして、その中であればこうした「労働」に当たる行為をしてもいいよ、ということになっているそうです。
ロサンゼルスのエルブ。
マサチューセッツ州の住宅街のエルブ。ちなみにエブルの敷設や維持は近隣のユダヤ教団体が行っており、もし切れたりしていた場合は専用の電話番号やWebサイトを通じて連絡することになっています。
他にも、地表のお墓の上をまたいでしまう際に穢れをうけないよう、全身をビニール袋に包んで飛行機に乗る司祭など、ユダヤ教の現代文明への溶け込み方にはなかなかに面白いものがあります。
飛行機の中でビニール袋に入るユダヤ教の祭司の写真が話題に – DNA
ソース:The Nearly Invisible Wires That Enclose Nearly All Major Cities of The World | Amusing Planet
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