広告よりも実効速度が落ちるとプロバイダに激烈ツイートをするツイッターBot「@A_Comcast_User」

インターネットプロバイダや回線の広告はこれまで、理論的な最高速度を書いて宣伝していました。もちろん理論値なのでこの通りの速度になるとは限らず、あくまでも参考にとどめるべき値なのですが、しかしあまりにも乖離があると腹が立つのは当たり前のこと。そんなユーザーの一人がRaspberryPiを使用して通信速度を監視し、宣伝しているよりも速度が落ちると即座に「なんでこんなにおせーんだよ!」とツイートするbotを作りました。
こちらが実際のツイッターbot「@A_Comcast_User」。下り150Mbpsという宣伝に対して31Mbpsしか出てないのはどーいうことだ、と怒っています。なお自分のIDなどを明かさないのは「すべてのユーザーの改善がなされるべき」と考えているからとのこと。
Hey @Comcast why is my internet speed 31down9up when I pay for 150downup in Washington DC? @ComcastCares @xfinity #comcast #speedtest
— AComcast User (@A_Comcast_User) 2016, 2月 1
実際に記録されていた速度はこんな感じ。RaspberryPiのイーサネットポートはだいたい90Mbpsしか速度が出ないので、それくらい出ていればフル活用と判断しているようです。なおソースコードはこちらで公開されているので、自分でbotを作ることも可能です。
日本では2015年7月に総務省から「移動系通信事業者が提供するインターネット接続サービスの実効速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン」が出され、携帯電話各社は理論値だけでなく実効速度も記載して広告するようになりました。その結果今まで最速のはずだったのがそうで無くなるケースが出てきたりしているようですが、期待してがっかりする人がちょっと減るようにはなっているようです。
トップ画像:Internet Email | Flickr – Photo Sharing!
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