アメリカの諜報機関NSAによる日本政府や大企業の盗聴・ハック記録をウィキリークスが公開
アメリカ軍によるイラクでの民間人誤射事件や、アメリカの外交公電の内容など、各国政府にとって色々と不都合な事実をすっぱ抜いてきたウィキリークスが、今度はアメリカの諜報機関NSAによる日本へのスパイ行為の記録らしきものを公開しています。
今回「Target Tokyo」と題して公開されたリリースでは、米国家安全保障局(NSA)が日本政府や企業に浸透していた証拠として、「ターゲット」となった政府・大企業の重要人物の電話番号のリストと、政府の内部文書の一部が公開されています。
電話番号リストはNSA内部のデータベースから抽出されたものと思われ「JPFIN INTL DEPT(外務省)」「JPFIN MONETARY AFFAIRS DEPT(財務省)」といったラベルつきの番号が35件掲載されています。
三菱商事天然ガス事業本部や三井石油と思しき名前も見られます。
Top Japanese NSA Targets- Target Tokyo
「Top Japanese NSA Intercepts」と題される内部文書についてはおもに第1次安倍内閣時代のものが掲載。二酸化炭素排出量に関する政府の思惑や発表を予定している内容がやりとりされ、アメリカが日本の環境政策とそれによる自国への影響について注視・検討していたことが分かる内容となっています。
また、食料品の輸入規制に関しても調査を行っており、2009年の文章とされるものではアメリカ産の未くん蒸さくらんぼの輸入許可の遅れについて、米政府がかけた圧力とそれに対する日本政府の反応がまとめられています。
こうして日本政府の内部情報や、行動計画などが明らかになっていれば、当然先回りして手を打つこともできます。あらためてアメリカは真の友人であるのかどうか、考えてみる必要がありそうですね。
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