アートとデザイン

破壊的クライマックスが炸裂するマウリシオ・カーゲルの「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」の動画


音楽の歴史は様式にのっとったものから「ルール無用なんでもあり」への進化と複雑化への道のりなのですが、アルゼンチンの作曲家・マウリシオ・カーゲルの「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」は、予想をはるかに超える驚愕のラストが待っています。

動画はこちらから。
conscientious timpanist – YouTube

この驚愕のクライマックスを生み出す楽譜はこうなっているそうです。最後にダイブをかますティンパニは、普通の樹脂や皮革の鼓面ではなく紙を張ったダイブ用のものを用意しておくこと、音量は最大最強の「fffff(フォルティシッシモ・フォルテシモ)」の全力でやるようにとの指示が書いてあるようです。

近現代の曲は「さざ波」「カミナリ」「風」「鳥の声」など色々な鳴り物が出てきたり、面白い演出が盛り込まれているので退屈しません。

仕掛けがデカいといえばチャイコフスキーの「1812年」でしょうか。楽譜に「大砲」のパートがあることで有名です。普通は大太鼓などで代用するのですが、こちらの動画では音楽隊に合わせて、自衛隊の特科部隊が105mm砲を「演奏」しています。

ほぼぴったり譜面通りに演奏されており、彼らの練度の高さがよく分かる動画でもあります。
Tchaikovsky “1812 Overture” with 105mm Cannons 20101017 (2/2) – YouTube

トップ画像:Timpani | Flickr – Photo Sharing!

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