Linuxのデスクトップ環境「GNOME」の商標がグルーポンに乗っ取られようとしている
ソースコードが公開されており、誰でも利用することができる「オープンソースソフトウェア」の中でも、Linuxのデスクトップを形成する重要なソフト「GNOME」の商標が、グルーポンが開発中の新サービスによって乗っ取られようとしています。
GNOMEは、Linuxに対してGUI環境、つまり「見た目」や「ユーザーインターフェイス」を提供する重要なソフトウェア。その業績は過去17年にわたり、2006年には商標登録もされています。
しかし、日本でも運営されている共同購入型クーポンサイト「グルーポン」が開発したタブレット端末向けPOSソフトが、これと同じ綴りの名称「Gnome」の商標を申請。他にも「G NOME」や「G-NOME」など類似の商標を合計28個登録しようとしています。
「グルーポン」で開発を担当しているようなエンジニアなら「GNOME」の名前を聞いたことがないはずはなく、どう考えてもオープンソース界隈の伝統をないがしろにしているようにしか思えません。
こうした「横暴」についてGNOME側はキャンペーンを展開、申請された10個について却下の請求をすべく、その費用として8万ドル(約925万円)の募金をサイト上で募集しています。
ソース:Help the GNOME Foundation defend the GNOME trademark
GNOME starts campaign to protect its trademarks – GNOME
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