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「レッドブルが『翼をさずける』のはウソ」虚偽表示訴訟が14億円で和解


特にIT界隈の必需品であるドーピング剤の代表である「レッドブル」の広告表示が「本当」であるとは言いがたいのではないか……というアメリカの集団訴訟が決着し、レッドブル側が返金・製品提供など合わせて1300万ドル(約14億円)の補償に応じることになりました。

TVコマーシャルを始めとして「エベレストの7220m地点からのベースジャンプ」「魔改造耕運機でオフロードコース」など様々なエクストリーム・イベントを主催したりスポンサードするなど、積極的なブランディング戦略によって今や「エナジードリンク」の代名詞となったレッドブル。

これらのニュースを見ているとこうしたアグレッシブさを身につけるにはレッドブルを飲むしかない!という感じになってしまうのですが、実際のところあの高揚感は8.4オンス(約240ml)缶に80mg含まれているカフェインの効果によるもの。

コーヒーには7オンス(約200ml)で115~175mgのカフェインが含まれており、レッドブルよりもずっと安く大量のカフェインを摂取することができます。

同量のカフェインさえあればどんなドリンクでも同じ効果があるのだから、レッドブルだけが「翼を授ける」ことができるというのは「やり過ぎ」どころか「詐欺的」ではないか……と原告のBenjamin Careathersらは訴えたわけです。

レッドブル側は「広告は誠実に行っている」としつつも和解に応じ、過去にアメリカでレッドブルを買ったことがある人(小売業者を除く)に対し、10ドル(約1100円)の返金もしくは15ドル(1600円)分の同社製品の提供することとなりました。総額では1300万ドル(約14億円)の補償になるということで、購入の証明は特に必要ないということです。

日本でもかつて「24時間戦えますか」というキャッチで売りだした栄養ドリンク「リゲイン」が、世相を反映して「24時間戦うのはしんどい」とトーンダウンした例があったりします。エナジードリンクに頼らなくてもよい社会を模索する時期が来ているのかもしれませんね。

ソース:Red Bull to Pay $13 Million for False Advertising Settlement | BevNET.com

トップ画像:Can-Can | Flickr – Photo Sharing!

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