アメリカ軍とハーバード大学が開発した「筋力増強スキンスーツ」のプロトタイプの動画
体を装甲で覆う「強化外骨格」と「筋力増強スキンタイトスーツ」はSFの世界の主人公達の2大コスチューム。前者は生活の現場での実用化が着々と進んでいますが、後者もそろそろ実現しそうな勢いです。
「強化外骨格(Exo-skeleton)」と言われて思いつくのはおそらくこういう感じのもの。文字通り、体の外側の骨格をモーターや空気圧の間接で動かすようなイメージのメカでしょうか。
Edge of Tomorrow – Official Main Trailer [HD] – YouTube
確かに強そうな感じはしますが、これではあまりにも大げさ過ぎてかえって目立ってしまいます。基地の中でトラック代わりに使うにはいいかもしれませんが、こっそり潜入したりするには不向きです。
アメリカ国防総省の研究機関・DARPAでは「Warrior Web」計画として、普通の服の下にでも着用できるスキンタイトな筋力増加スーツの研究・開発を進めてきました。
そして共同研究を行っているハーバード大学の研究者が作ったのがこちら。
各所をワイヤーでひっぱることで筋肉・腱の動きをサポートし、体力の低下を防ぐものとなります。
伸び縮みを検知するためのセンサーも独自開発。
重たい荷物を背負っての長距離歩行だけでなく、負傷によって低下した筋力を補うなど色々な用途で用いることもできます。
Mobility Enhancing Soft Exosuit at Harvard – YouTube
以前にDARPAが公開した「Warrior Web」計画では、スキンタイトなスーツ自体を硬化させたり収縮させることで、強化外骨格のように重さを支えるというアイディアも紹介されていました。機能性材料はいろいろなものが開発されており、こうしたスキンスーツも、SFの世界だけのものでなくなる日はそう遠くなさそうです。
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