気に入ったWebページを新聞風に印刷して届けてくれる新感覚の「あとで読む」サービス「PaperLater」
「かさばらないし在庫が切れない」「流通経費が低いから安いのに儲かる」「古いコンテンツも簡単に手に入る」と盛んに喧伝されてきた電子書籍が「どうやらそこまでいいものでもないらしい」という雰囲気が漂ってきた昨今、慣れ親しんだ「新聞」のフォーマットで「あとで読む」ができるサービス「PaperLater」がイギリスで誕生しました。
興味はあるけど今は読む時間がないから後でまとめてじっくり読みたい……という「あとで読む(Read it Later)」系のサービスが本当にたくさん出てくるようになりましたが「PaperLater」も原理は同じ。まずスマホやPC上で気になるページをクリップ。
そうすると印刷されて、このように配達されます。
中身はこんな感じ。写真も撮ってきてくれるようです。自動で文字を流し込んだだけに見える段組(文字のレイアウト)のダサさが、人間が紙面を作る普通の新聞のクォリティの高さを再認識させてくれます。
中身はこんな感じ
PaperLater – YouTube
長い間慣れ親しんだこの姿勢・この感触で読むWebニュースはまた違った印象を与えてくれるのではないでしょうか。
写真や絵画など主にアートの方面では、デジタル表現ではなく紙や銀塩フィルムといったアナログの表現が、常に「選択肢」として存在しています。同じようにコンテンツを載せる媒体としての「紙」も、これから再び注目されていくのではないでしょうか。
「PaperLater」は現在はイギリスの一部地域でのみ展開中のサービス。各国でベータ展開をしたいようなので、気になる人はメールアドレスを登録しておくといいかもしれません。
ソース:PaperLater
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