物理ダメージを瞬時に解析できるスポーツ用ハイテクプロテクター「UWM’s Armour」
ルールがちがう格闘技どうしの優劣をはかるのはなかなか難しいもの。ルールを統一するとその武術の「らしさ」が失われてしまいますが、ルール無用にすると大怪我をする恐れもあります。このため多くの流派では「腕試し」の機会がなくその技が埋もれて消えていく危険があるのですが、こちらのセンサ内蔵型アーマーがそうした状況に変化を与えるかもしれません。
オーストラリアの会社 UWM(Unified Weapons Master)が開発・発売する「UWM’s Armour」はフレキシブルで軽量な素材の鎧に、カメラ、マイクロフォン、52個の圧力センサが組み込またもの。Wi-Fi、Bluetoothを使用してリアルタイムにデータを取得・解析出来るウェアラブルなハイテク・アーマーとなっています。
世界に300種類以上もあるという格闘技(その内の96種類は武器を使用)の練習や試合では、大きな怪我、時には死に至る様な事故が起こってしまうことも少なくはありません。そのため現在は安全性を考慮した多くの制限事項等があり、思いっきり練習や試合をすることが出来ないという背景があります。このアーマーなら正確にダメージを計測できるため、異なる武術・格闘術間での試合を比較的簡単に実現することができます。
1. 試合はこんな感じになる模様
2. これくらいの攻撃は全く問題なし
3. タイのムエイタイチャンピオン Sone Vannathy による蹴りの瞬間。Vannathy氏によると「何の問題もなくキックやパンチを打つことが出来た」とのこと。
4. ヘルメット。ダースベイダーかアイアンマンかというようなデザインです。
黒帯の空手選手による衝撃テスト映像
UWM Preview 5 – ‘The Smash Test’ – YouTube
センサ・システムとソフトウェアのリアルタム・テスト映像
UWM Tech Demo (update) – YouTube
武器を使用して戦うプロモーション映像「UWM Unveiled」
UWM Unveiled – YouTube
現在はまだプロトタイプの段階ですが完成後には、UWMが主催する武器ありのフルコンタクト格闘技大会の開催や一般販売も行うとのこと。自分のHPを表示するチャンバラごっこ用ライトセーバー「Sabertron」も相手に触れたかどうかでダメージを算定していましたが、こちらのアーマーならよりリアルな戦闘ごっこも可能ですね。格闘技だけでなくいろいろな遊び方もできそうです。
ソース:Smart armour will determine most badass martial artist (Wired UK)
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