70年間封印されていたフランス・パリのとある高級アパルトマンの秘密
パリ中心部にほど近い高級アパルトマン。ある裕福な女性が所有していたものですが、そこには誰も中に入ること無く70年もの間完全に封印されていた部屋がありました。今回その内部の写真が公開されたのですが、なぜ女性はパリへ帰ってこなかったのか、またなぜ70年間も閉ざされたままになっていたのか?とても興味深い謎や秘密が隠されています。
アパルトマンがあるのはオペラ座にも近いパリ9区・ピガール地区。パリ社交界の名士で女優だったマダム·ド·フロリアンと呼ばれる裕福な女性が所有していました。彼女は第二次世界大戦中のドイツ軍侵攻により南フランスに疎開し、そのまま91歳で亡くなるまでパリに戻ることはありませんでした。しかしマダムは帰ることのないこの部屋の家賃をなぜか払い続けていたのです
そしてマダムが亡くなった後、競売人が中に入るその時までの約70年間この部屋は閉ざされたままでした。伝統的な高い木製屋根、高級タペストリー、古風な薪ストーブ、動物の剥製などが完璧な状態で保存されていました。
1. 壁など一部損傷はありますがほぼ完璧に70年前の姿を残しています。
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4. 70年間全く変わっていない部屋。全体が芸術作品にも感じます。
5. 使用していた雰囲気の残る鏡台
6. ダチョウの剥製やディズニーのぬいぐるみ
7. さて、この部屋の謎を明らかにしたのはこちらの絵。イタリアの画家ジョバンニ・ボルディーニのサインが入っていました。
部屋にはボルディーニからマダム·ド·フロリアンにあてた手書きのラブレターが何枚も発見されました。この絵のモデルはマダムであり、この部屋はマダムとボルディーニにとって「特別な部屋」だったというわけです。つまりマダムが亡くなるまで家賃を払い続けた本当の理由は……想像を刺激されるお話ですね。
ちなみに現在の「芸術の都パリのスタイリッシュなパリジャンやパリジェンヌたちのお部屋はこんな感じ」のようです。
ソース:Remarkable Untouched 1942 Apartment Discovered In Paris | So Bad So Good
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