アメリカ海兵隊、60mm迫撃砲の新型光学照準器をテスト中
45度以上の仰角で敵の頭の上から弾を落とすように撃つ迫撃砲は非常に初期から使われている兵器。シリアではApple社のiPadを使って照準をつけているところが目撃されましたが、米軍でも「弾道コンピュータ」入りの新型照準器のテストを進めているようです。
こちらが現在Office of Naval Researchでテストが進んでいる60㎜迫撃砲用新型照準器FCU(FIre Control Unit)。EOtechブランドで知られるL3 Insight Technology社が開発を受託したもの
覗きこむと何が表示されるのかは不明ですが、いわゆるホロサイトにレーザー照準器を組み合わせたもので「夜間でも2発目には命中弾を得られる」とのこと。また弾頭のデータライブラリを内蔵し、弾頭ごとに違った照準補正が行われるようになっているそうです。
今回は持ち運び用のスリング(負い紐)も一新。こちらはTAG社が開発を請け負いました。手持ち時に熱くならないよう断熱材が入っているほか、持ち運び時の静粛性が高まっているそうです。
現在、テストの第1段階が終わり追加で6台がアフガニスタンでテストを受けているということ。
先日からコンピューターによって照準を補正する「デジタルスコープ」の話題が尽きませんが、軍にも少しずつこうした波が押し寄せているようです。
ソース:News: A Sight for Sore Eyes: New Accuracy for 60mm Mortars – Office of Naval Research
Marines in Afghanistan getting mortar improvements – News – Stripes
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