アートとデザイン

1880年のドイツで製作された100種以上の機能を持つ超多機能ナイフ


多機能ナイフの元祖スイス・アーミーナイフの量産が始まったのが1890年代。その約10年前、ドイツ・ゾーリンゲンで製作された超多機能ナイフです。もう考えられるナイフの類が全て網羅されているかのような多機能っぷりに驚きを隠せません。とにかくすご過ぎる仕様です。


この巨大な折りたたみナイフは、当時、イギリスのシェフィールド社が寡占していたアメリカの刃物市場に参入するため、J. S. ホラー社がデモ用に制作したもの。

8.89 cm x 8.89 cm x 23.495 cmというボディの中にノコギリ刃ナイフ、短剣、ハサミ、らせん状のキリ、コルク栓抜き、ノコギリ、ひらき針(ランセット)、ボタンホック、シガー・カッター、ペン・鉛筆、鏡、西洋カミソリ、バターナイフ、さらにはピアノチューナーに至るまで、このナイフは想像可能な限りの全てのナイフの種類を網羅した100種の機能を持っています。さらにそれだけでなく22口径の銃も付属しています。

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7. そして、ナイフの裏側にはたくさんの小さなナイフ類が詰め込まれています。

なんでもかかって来い状態のこのナイフですが、ただ1点現在では当たり前の機能「栓抜き」がありません。その理由は、まだ発明されていなかったから。栓抜きの登場は1892年と言われています。おしい……。

ちなみにローマ帝国で1800年前から使われていた「十徳ナイフ」なども発掘されており、多機能ナイフはいつの時代でもとても人気者です。

ソース:Collections Search Center, Smithsonian Institution

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