交通インフラにガッカリしたら地元議員にメールの洪水が送られる素敵アプリ「I’m Stuck」
道路や鉄道、バスといった交通インフラは、突き詰めていくと経済の発展に不可欠なもの。しかし整備のコストは時に膨大なものになるため、議員たちは「必要なのは分かってるけど言い出せない」ということになります。そこで大事になるのが大衆の声。アメリカのインフラ整備ロビー団体「Building America’s Future」が、イケてない交通インフラを見つけた瞬間、手軽に地元議員にメールできるという恐ろしいアプリを配布しています。
「I’m Stuck(身動き取れない!)」はごく簡単にいうとメール送信用アプリ。iOSアプリ版とAndroid版が用意されており、最初に住所を入力すると地元の議員を自動的に認識して、メールを送ることができるようになります。
ワンタップでスタート。
画像つき・画像なしで報告するのを選べます。
地元議員の誰に送るかを選択。
「交通渋滞」「鉄道・バスの遅延」「整備による渋滞」など報告内容を選択。
内容に合わせてこのようにテンプレートが用意されるので、必要な修正を行って送信するだけです。「時間も金も燃料もムダ。みんながイライラしています。もっと注意をはらってください」など結構ストレートな内容です。
つまり、何らかのイケてない事情で交通インフラ事故が発生した場合、そのエリアの議員には「なんとかしろ」というメールの山が届くという仕組み。アイディアとしては思いついても、実際に作るとなるとためらいを感じるものですが、やりきってしまうのがアメリカですね。
代表者いわく「何もしないことのコストは、対策のコストより常に高くつきます。こういうインフラの整備については与党も野党も反対する人はいないが、コストのために議案を出すことができないでいる。このアプリが一種の『許可』として使われるようになれば」とのこと。
「電車が停止線から●cmずれて停車していた」というようなことを逐一報告したい感じの人ならともかく、日本のような交通インフラが整備・維持されている国では必要のないアプリです。私たちはとても幸せですね。
ソース:The I’m Stuck App | Building America’s Future Educational Fund
トップ画像:Driving Cars in a Traffic Jam | Flickr – Photo Sharing!
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