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哲学者ニーチェも使ったごく初期のタイプ装置「Hansen Writing Ball」の画像と動画


今のキーボードの形の基礎となった「タイプライター」が生まれたのとちょうど同じころの1870年、様々な方式のタイプ装置が考案されていました。「Hansen Writing Ball」もその一つ。あの哲学者ニーチェも買い求めた黎明期の機械の画像と動画です。


この「Writing Ball(訳:書記半球)」は1870年、オランダ人のRasmus Malling-Hansenによって考案され200台ほどが生産されました。

かなり評判はよかったそうですが、いわゆる「タイプライター」として知られているレミントン社のものが大量投資・大量生産の結果一気に広まったため、こちらのWriting Ballはあまり普及はしませんでした。

ドイツの哲学者ニーチェは視力の低下に悩み、後期のものである「125番」を手に入れています。これで何かが著作されたという記録はないそうですが、タッチ操作ができる書記機械は何かの役にたったのではないでしょうか。

動作しているところはこちらから。文字が書かれる方向とキーの向きが90度ずれているのは、普通のタイプを知っていると不思議です。いったいどれくらいのスピードでタイピングできたのでしょうか。
Nietzsche’s Writing Ball on Vimeo

ソース:The International Rasmus Malling-Hansen Society: Friedrich Nietzsche’s typewriter

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