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さらば古き良き時代、世界で最後のタイプライター工場が閉鎖


ボタンを押すだけで活字を打てるタイプライターは単に書類を作成するための機械というだけでなくパソコン通信に影響を与えたテレタイプに使われたり、職業教育を通じて女性の社会進出を促したりと、近代社会の形成の裏で大活躍してきました。その歴史的な機械を生産する最後の工場が、先日閉鎖しました。


最後のタイプライター工場を経営していたインド・ムンバイのGodrej and Boyce社は1990年代初頭には年間5万台ものタイプライターを販売していましたが、ここ10年でめっきり需要が減り、昨年はとうとう約800台ほどしか販売できなくなり閉鎖を決めました。現在、200台ほど在庫が残っているそうですが、軍や議会などまだタイプライターを使っている政府機関に回される予定です。

古いタイプライターは電源がいらないので、例えば香港の翡翠市場の片隅では書類の代書屋さん達が机にタイプライターを並べていたり、古い大学には「タイプライター室」があったりと、産業あるところには必ずタイプライターがありました。

こちらはルロイ・アンダーソン作曲「タイプライター」。忙しいオフィスの様子を描写した曲と言われています。
YouTube – The Typewriter Leroy Anderson Martin Breinschmid with Strauß Festival Orchestra Vienna

こうした象徴的な音はどんどん変わっていきますね。

ソース:World’s last typewriter factory ends production: Godrej and Boyce closes its doors | Mail Online

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