科学と技術

2014年のメルセデスのF1エンジンの「音」が議論に


V6・1600cc・過給機付きという普通の車のようなスペックからどれだけのパワーを絞り出せるかが、2014年のF1エンジンのテーマとなっています。さっそくメルセデスがエンジン音のシミュレーションをアップロードしているのですが……あまりにも意外なサウンドであったために議論となっています。


議論となっているのはメルセデス・ベンツが公開しているこちらのシミュレーション動画。実際のエンジン音ではなく、あくまでシミュレートされたものなのですが評価は「まさに最適化を重ねた精密機械の音」から「なんだこの歯医者みたいな音は」まで実に様々です。
2014: A lap with the new Mercedes-Benz V6! – YouTube

メルセデスの公式アカウントはこうした批判に対し「昔とは状況が違う。(エンジンに関する)ルールの変更とともにホンダがF1に帰ってきたことからも分かるはず」と、技術革新の成果であることを主張しています。最新技術で戦われる現代のレースなのですから、当然といえば当然の結論です。

とはいえ、やはりこの音なのですよね……効率が悪い、現実の自動車社会の状況を反映していないとは思いつつも、レースというドラマにはこういう派手な小道具が必要なのではないかとも思ってしまうのです。
HONDA F1 V12 sound – YouTube

ちなみに、BMWのMクラスはあまりにもエンジン音が静かなため、カーステレオでエンジン音を強化するという面白なシステムが搭載されています。まずこのシステムをカットしたエンジン音をお聞きください。
BMW M135i Active Sound Unplugged (In-Cabin Sound Generator Disabled) – YouTube

そしてシステムをオンにした時のエンジン音。かなりマッチョになります。同様の効果をもつ「サウンドレーサーV12サウンド」なんていうオモチャも売っていたりしますね。
M135i 5k revs, sport dials, getting running in – YouTube

もちろん車体の性能あってのエンジン音。プリウスのようなハイブリッド車がF1サウンドでもどうしようもありません。

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