「世界一着陸の難しい空港」と呼ばれた香港の啓徳(カイタック)空港の画像いろいろ
香港は非常に狭い土地に一国が押し込まれていたこともあり、いろいろな意味で密度の高いところでした。ザ・無法地帯の九龍城砦などユニークな建物がたくさん出てくるのですが、啓徳空港もその一つ。香港の玄関口だったのに、恐ろしいほどに着陸が難しいことで有名だったのです。
1. 1998年に閉鎖された香港の啓徳空港は、着陸が難しいことで有名でした。
2. こんな感じでビルの谷間に向かって降りていくため、非常に危険だったのです。
3. 国際都市にも関わらず、規模はそれほど大きくなく、末期には慢性的な過密状態にありました。
4. 滑走路も短く、距離を見誤る事故もしばしば。
5. ある意味大迫力です。
6. 極めつけは「香港ターン(香港アプローチ・カーブ)」でしょう。
航路の都合上、着陸直前に90度ターンを決める必要があり、パイロットはかなりギリギリの操縦を求められていました。「世界一着陸が難しい空港」の所以です。
747 Steep Bank Hong Kong – YouTube
7. ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルド。
8. 超音速機でも着陸経路は一般機と同じです。
運動性の悪さを考えるとまさに神業。
BRITISH AIRWAYS Concorde at Kai Tak (1996) – YouTube
9. 市街地のすぐそばにある空港ですが、閉鎖されるまでビルに航空機が突っ込むような事故は発生しませんでした。
10. アエロフロート機
11. キャセイ・パシフィック機
12. 狭いなら狭いで、恐ろしい着陸シーンを見る観光客もたくさんいたようです。
13. 非常に危険な空港でしたが、一つ香港にとってはよいこともありました。空港の誘導ライトと間違えないようにするため、香港の市街地には点滅する照明をおくことができませんでした。大気の下、街の熱気にゆらめく、あの「100万ドルの夜景」は、こうしたちょっと変った規則があってこそ、出来上がったものなのです。
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