ゲーム中の敵キャラが人間の形をしているとプレイヤーの攻撃性が上がることが判明
ゲーム、特にFPSのプレイヤーはゲーム中にものすごい攻撃性をむき出しにする……というステレオタイプな表現をよく見かけます。ゲームが人格にどのような影響を与えるのかはまだ明らかになっていない部分ばかりですが、ゲーム中の敵キャラが人間の形をしているとより攻撃性が高くなることが明らかになりました。
これはコネチカット州立大学のクリティ・ファアラ准教授が「ビデオゲームに登場する人間についての認識:ゲームに対するプレイヤーの認識の理解に向かって」という論文で発表した内容です。
148人の被験者に「Quake 3 Revolution」を遊んでもらい、その際に被験者の言語的・意識的・そして物理的な攻撃性がどのように変化するかを測定しました。
Quake 3 Revolution Gameplay – Campaign – YouTube
「Quake 3 Revolution」には人型から異形のものまで様々な敵が登場しますが、人型の敵に相対した場合は、それ以外の時よりも攻撃性が増しているという結果が出たそうです。
物理的な攻撃性は法律などの影響かそれほど変化しなかったものの、言語的なものについては攻撃性の情報がみられたそうです。
もっとも、あくまでもプレイ中の攻撃性の変化を計測するもので、ゲームをしていない時の変化は関係ありません。また「社会的にいいゲーム」「社会的に悪いゲーム」を判断するためのものでもありません。
例えばアミューズメントパークのアトラクションの演出を最適化する時など、攻撃性の上昇がリスク要因になるような場合に用いられる結果です。
テストしたゲームが「Quake 3」ではなくて「Unreal Tourment」だったらこうなっていたかもしれません……というかこれは「おかしくなった」演技をしている動画ですが、公開された時は実際にこういう風になってしまうと誤解され、かなりの批判がありました。
keyboard crasher キーボードクラッシャー 完全翻訳版 – YouTube
ゲームなりその他のコンテンツを好む人のほとんどは現実と虚構の区別のついている人ですが、社会的にはそういう風に思われないことも多いようです。ステレオタイプを否定するためにもこうしたゲームと人間の関わりの研究には注目していきたいところです。
ソース:Human-like Opponents Lead to More Aggression in Video Game Players, UConn Study Finds | UConn Today
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