科学と技術

コンタクトレンズ並に超小型・薄型の液晶ディスプレイがもうすぐ市場へ


目の前の景色に、ネットからダウンロードした様々な情報を乗せていくという、いつかのSFで夢見た映像はそろそろ秒読みなのかもしれません。ちょうどコンタクトレンズサイズの超小型・薄型の液晶ディスプレイが開発されています。


ベルギー・ゲント大学のマイクロシステム工学センターで開発されたのは、半球状の液晶ディスプレイをコンタクトレンズに組み込んだもの。

瞳のすべてをほぼカバーできる大きさで解像度もそれなりの高さ。今の段階ではこれをこのままコンタクトレンズにしても焦点距離の問題から表示される文字や絵を見られるようにするのは難しそうです。

網膜でうまく像を結ぶ技術や構造にできれば、ナビの案内やメールを見られるようにはなるかもしれません。開発者のチームも大画面のスクリーンを置き換えるものではなく、そうした補助的な情報を表示することを考えているようです。

外部環境を自動で認識してサングラスの代わりにしたり、感情や生体データのセンサと組み合わせていつでも瞳の色を変えられるカラコンにはいいかも。時計のガラスなど小さな表面でもディスプレイにできてしまうのは面白いですね。

A Liquid Crystal based Contact Lens Display – YouTube

しかしこれ以上情報の伝達を視覚に頼るのはなんだか大変そう。音や触覚など、視覚以外の五感をどう活用するのかが、今後のインターフェイス開発の面白いところとなるのではないでしょうか。

ソース:Text messages direct to your contact lens – Telegraph

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