1975年から現在までにリリースされた約2万4千本のゲームのジャンル・機種別本数をグラフにするとこうなる
いつの時代に、いったいどのジャンルのゲームに人気があったのか?「時代を代表するゲーム」というのはしばしば話題にのぼるものの、実際に発売された本数についてはなかなかつかむことができません。とあるネットユーザーが1975年から現在までに発売された2万4千本を見やすく整理したところ、なかなか面白いデータが現れました。
用いた統計データはユーザー投稿型のデータベースサイト「VideoGameGeek」に投稿されたものをスクレイピングしたもの。このため完璧な結果とはいえないのですが、それでもゲームのトレンドを見るにはとても面白いグラフとなっています。
まずはジャンル別本数の推移。売り上げ額でも本数でもなく、純粋にどのジャンルに何本のゲームが投入されたのかを表示しています。
例えば「ストリートファイターII(1991年)」の発売後に「Fighting(格闘ゲーム)」のリリース本数がぐぐっと増えているなど、各社「2匹目のドジョウ」を狙いにいったというのが見て取れます。
「FPSゲームってこんなに少ないの?『モダン・ウォーフェア』って世界一売れたんじゃなかったの?」という感想を持つ人もいるかもしれませんが、これもあくまでリリース本数を数えているせい。その時代を代表するゲームのジャンルが、決して人気があるジャンルであったということは実はほとんどなかったようです。
ジャンルの訳は以下の通り。
Arcade:アーケード全般
Management:経営
Tower Defense:タワーディフェンス
Beat ‘em Up:横スクロール格闘アクション(「ダブルドラゴン」「ファイナルファイト」など見下ろし視点のもの)
Fighting:格闘
Action RPG:アクションRPG
Flight Simulator:フライトシミュレータ
Rhythm:リズム
Adventure:アドベンチャー
MMO:大規模オンラインゲーム
Tactical RPG:戦略RPG
First Person Shooter:一人称シューティング
Action Adventure:アクションアドベンチャー
Scrolling:一方向横スクロールゲーム
Shooter:銃で敵を撃つようなゲーム
RPG:ロールプレイングゲーム
Platform:横スクロールアクション(「マリオ」「ソニック」シリーズなど)
Classic Games:伝統的なゲーム
Maze:迷路
Simulation:シミュレーション
Run-and-gun:横スクロール射撃アクション(「メタルスラッグ」など)
Real Time Strategy:リアルタイム戦略ゲーム
Strategy:戦略ゲーム
Text Adventure:テキストアドベンチャー
Shoot ‘em Up:シューティングゲーム
Sports:スポーツ
Action:アクション
Racing:レース
Puzzle:パズル
Educational:教育向け
次ゲーム機別リリース本数の推移。本来なら上のグラフとまったく同じ形にならないとおかしいのですが、元データの精度を考えると仕方がないのかも。
実際売れているのかどうかはともかくWindowsゲームの本数や、iPhoneゲームの爆発的増加が目立ちます。こうしてみると据え置き型ゲーム機の苦戦っぷりも分かりますね。
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