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不思議な形状の塩結晶が湖面に現れる、世界一低い場所にある死の湖「死海」


海抜が世界一低い場所にある中東の湖「死海」は、水の流入よりも蒸発するほうが多いので極端に塩分濃度の高い湖。そのため、湖面には自然が作り出した彫刻作品のような大規模な塩の結晶が現れています。マッシュルーム型や湖面に浮かぶ塩のシートなど、塩分濃度が一般的な海水の8.6倍もある死海のちょっとありえない光景には驚きを隠せません。

中東のイスラエルとヨルダンの国境に位置するヨルダン渓谷にある塩湖としては水深337mと世界一の深さのある死海。

世界一低い場所として有名であり湖面の海抜は-423mなのですが、現在も湖面が低下し続けています。その原因として、死海にはヨルダン川のみが水源であり、湖から川への水の流出はありません。しかし、年間降水量が極端に少なく(50~100mm)、年間を通して気温も高い(夏:32~39度、冬:20~30度)ため水の蒸発が供給量を上回っている状態が挙げられます。また死海のあるヨルダン渓谷は冬でも温暖な気候のため、野菜・果物の一大生産地でもあります。死海唯一の水源であるヨルダン川の上流の水が灌漑用水として利用されていることも水位低下の原因と考えられています。

死海の塩分濃度は33.7%であり海水の約8.6倍もあり、だいたい1000グラムの水に約340グラムの塩が溶けている計算になります。極端に塩分濃度が高いため、バクテリアや藻類などは生息が確認されているのみで、魚や植物はほとんど生息出来ない湖。そして、その強烈な高塩分濃度により人間が潜ることは限りなく不可能に近いほど浮力が大きく、新聞や雑誌を読みながら死海に浮かぶ観光客は死海の名物になっています。

自然が作り出す結晶のアートとも言うべき奇妙な塩の結晶は、マグネシウム、カルシウム、カリウム、臭素、硫黄、ヨウ素などを含む35種類のミネラルが含まれている水によって作られています。

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ミネラルたっぷりな塩の泥パックやとんでもない浮力など、塩の結晶以外にもたくさんある死海の魅力がよく分かる動画です。
Dead Sea for 7 Wonders – YouTube

地図でみると砂漠の真ん中に位置していることがよくわかります。

大きな地図で見る

ソース:Strange Salt Formations in the Dead Sea | Amusing Planet

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