中国のネット企業「百度」社員、金銭目的で勝手に顧客に都合の悪い書き込みを削除して逮捕
自分の会社が運営している掲示板やブログならデータはいじり放題、ということで会社に内緒で顧客の都合の悪い書き込みを削除していた社員が解雇・逮捕されました。
騒動があったのは中国のポータルサイト「百度」。社外の人間から金銭を得て自社サービスの掲示板やブログ、ニュースポータルの記事などを会社に内緒で削除していたということで4人が解雇され、そのうち3人が逮捕されました。
通常は解雇のみで済みそうなものですが、相当に金額が大きかったために警察沙汰になったとのこと。また、社外で顧客との「エージェント」として活動していた1名も「公務員でないものへの収賄」で逮捕されたようです。
日本でも最近は顧客のために掲示板やSNSの書き込みをチェックし、問題があれば相応の手続きを代行してくれる企業が増えてきました。しかしそれらはあくまでもWebサービスの運営者とは独立した存在です。
ところが中国のそうした「代行会社」は、Webサービスの運営会社の中に「内通者」を抱えているそうで、今回摘発されたのはそうした人たちであると考えられます。
ちなみに代行会社に依頼した場合こんな感じになるそう。
掲示板の書き込みの削除 1000元(約1万2千円)
ブログからの削除 2000元(約2万4千円)
ニュース記事の削除 3000元(約3万6千円)
また年間15万~25万元(185~307万円)の「定期契約」も行っていたそうです。
結構強気な価格ですが、裏返せばこうしたポータルサイトがユーザーに与える影響力がものすごく強いということであります。
もしもGoogleやYahooが同じようなことをしたら……と考えるとその恐ろしさも分かるというもの。Webサービス企業には今までのマスメディア以上に公平性・中立性が求められていきそうです。
ソース:Baidu staff delete posts for cash – Globaltimes.cn
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