米国防総省高等研究計画局DARPAからの挑戦「シュレッダーにかけられた文書を復元できたら賞金5万ドル」
戦闘ロボットから体力増強ドラッグまで、戦争に役立つことならありとあらゆる事物を研究するアメリカ国防総省直轄の研究機関DARPAが賞金つきパズル大会を開催中。最も早くシュレッダーにかけられた文書を復元し、メッセージを解読したチームに賞金5万ドル(約380万円)が支払われます。
DARPAはしばしば「DARPA○○チャレンジ」と題して「全米に散らばった赤い風船すべての座標を探す」とか「無人カーで砂漠を横断」などちょっと変わった懸賞金つきクイズ大会で隠れた才能を発掘しており、この「シュレッダー・チャレンジ」もその一環。
クイズは全部で5問。それぞれ400dpiでスキャンされた片面印刷・1枚、ないしは複数枚の書類がzipファイルで提供されており、これを何らかの方法でつなぎ合わせて内容を読み取るというもの。欠けた部分や関係のない破片も入っており、復元はかなり根気がいる作業となりそうです。
クイズはポイント制で「タイトル」「内容からのクイズ」を答えると得点になるとのこと。ただし解答の際は「どのような手法を用いたか」「アルゴリズムの確立を含めてどれくらい時間がかかったか」を答えなければ無効となります。締め切りは現地時間の12月4日ですが全問正解者が出た時点で終了です。
最近の軍事作戦ではシュレッダーにかけられた書類を押収することが多く、そうした場合により早く正確に情報を取得することが兵隊の生死に関わることもあるとのこと。また同時に、政府機関におけるより確実なシュレッダーの使い方の研究にもなります。
これだけの結果をたったの400万円で得られる上、全米に散らばる「シュレッダーにかけた書類を復元できる能力者」の所在リストも作成できてしまうというのは、相当お得な投資とは言えないでしょうか。
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