二大カメラメーカー永遠の対決、キヤノンVSニコンを比較したインフォグラフィクス
カメラ界の双璧をなすキヤノンとニコン。特にプロとして写真に関わるとなると、どちらかのメーカーを選ばざるを得なくなるわけですが、一体どちらのメーカーのほうがよりすごいのでしょうか。色々な数字から比較したインフォグラフィクスを紹介します
まずは基礎データから、キヤノンは1937年創業で従業員数19万7386人。対するニコンは1910年創業で従業員数2万6125人。ニコンのほうが古い会社なのですが、レンズメーカーということもありカメラを作り出したのは実はキヤノンの方が先。
もっともキヤノンの前身、精機光学研究所が作った初のカメラ「ハンザキヤノン」は後のニコンである日本光学工業の全面協力を得て完成しているので、どっちが先とも後ともとれないところはあります。
まずはレビューサイトのプロフェッショナル達による、各メーカーの点数の比較。微妙にニコン勝利。ニコンがすごく良くなったというよりもキヤノンの製品の質の悪化が原因でしょうか。
こちらは通販サイトでのユーザーによるレビューの結果。一般ユーザーに対してはニコンはかなり安定です。老舗ブランド、というイメージもあるのだと思います。
さて、ここまでは一眼レフカメラへの評価ですが、コンパクトカメラはどうでしょうか?2011年の結果は上から一般キヤノンユーザー、エキスパートキヤノンユーザー、一般ニコンユーザー、エキスパートニコンユーザーとなっています。確かに一眼レフが出だしてからのニコンのコンパクトカメラはちょっといただけないイメージ。エキスパートの評価がかなり辛口なのもうなずけます。
オンラインの写真共有サイトで見る、カメラの普及率。1位はニコンのD90。時点はiPhone4だそうです。
それでは売り上げはどうなっているのでしょうか……これはキヤノンの圧倒的勝利、2008年、2010年いずれも3倍近い差をつけて勝利しています。
というわけでキヤノンのTKO勝ち、といえそう。カメラ自体の優劣だけでなく、ブランドイメージや販売網などいろいろな要素が絡むのでなんともいえない結果ではあります。ユーザーからするとレンズマウントの互換性の問題があるので、どっちを選ぶのかは悩ましい問題です。
……というところで気になるのがこちらの動画。一眼レフのミラーの動きを比較したものなのですが、撮影後の動きに注目。ニコンのカメラはミラーがバタつかないのに対し、キヤノンのカメラはバウンドしてしまっています。
ミラーを軽くして撮影時のショックを減らしているのかなーとも思う反面、かっちりした動きでないのはちょっと不安なところも。
YouTube – Moment of Shutter Release: 5D2, 7D, D700, D7000
こうしたメカ設計の哲学であったり、チップの処理による色やエッジの出方であったり、どんなものでもそうですがハイエンドなギリギリのプロダクトになるほどスペックで語れない部分が多くなるのが面白いもの。
数字だけを見て一喜一憂するのではなく、自分で善し悪しを判断する眼をもつこと、そういう教育が情報過多の時代にはもっと大事になってくるのではないでしょうか。
元の画像はこちらから。
Canon vs. Nikon [Infographic]
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