中国の福祉団体「食用犬」を満載したトラックを急襲、580匹の犬を解放
東アジア・オセアニア地域では古くからの犬食文化が残っており、食用としての犬の売買が行なわれています。しかし先日中国で、食用犬の権利を守るため動物福祉団体が犬を運搬中のトラックを急襲し、それらの犬を解放するという事件がありました。
事件があったのは、北京郊外にある高速道路の料金所。インターネット上での呼びかけに応えた動物福祉活動家やボランティアの人たちがこの料金所を封鎖し、580匹の犬を積んだトラックを待ち構えました。
一団はトラックを自動車で取り囲み運転手と直談判。15時間の押し問答の末、動物福祉団体が15万元(約190万円)ですべての犬を買い上げる形で決着がつきました。費用はペット用品の会社や募金によって賄われたそうです。
荷台に隙間無くつめこまれていたため傷を負っている犬が多くいる上、ほとんどの犬が脱水症状を起こしていたとのこと。中には首輪をしている犬もおり「飼い主に無断で連れてこられたのではないか」という疑いもあるようです。
警察の関係者は「書類は整っており輸送に問題は無い。むしろ団体のほうが違法である」とコメント。中国には野生動物を保護する法律はあるもののペットの権利を定めた法律はなく、また「ペットの飼育はブルジョア的行為である」として禁じられていた歴史があることからこうした愛玩動物の権利についてあまり意識は高くないようです。
解放された後に生まれた子犬。現在、団体は解放された犬の里親を探しているとのことです。
動画はこちらから。
YouTube – China Dogs’ Rescue Shows Growing Animal Activism
こうした問題について、日本では「かわいそう!」という声が多く上がりますが中国では犬食は伝統的な食文化の1つ。こうした騒動の話を聞く度に日本人の感覚と中国人の感覚のズレを感じます。トラックの運転手も「牛や豚など、他の家畜と同じように輸送していた」と、日常的にこうしたことが行なわれていることを感じさせるコメントをしており、同じ東洋人とはいえ相互理解はまだまだ遠いといえそうです。
ソース:Hundreds of dogs set to be slaughtered for food rescued by Chinese activists | Mail Online
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