「迷惑メール業者を訴える」のを商売にしてしまった男性が登場
「ネットで稼ぐ」というとウェブサービスを立ち上げたりアフィリエイトサイトを構築したりすることを思い浮かべる人が多いかと思いますが、今度は自分にスパム(迷惑メール)を送りつけてくる業者を片っ端から訴えて賠償金を巻き上げるビジネスが登場しました。
カリフォルニア州在住のダニエル・バルサム氏は8年前、あまりにも大量に送信されてくるスパムに怒り心頭に達し「Danhatesspam.com」という糾弾サイトを設立、仕事を辞めロースクールに通い弁護士資格を取得し、以来スパム業者から得られる賠償金で生活しています。
その手法は、自身の住むカリフォルニア州外のスパム業者に対し小額の訴訟を起こすというもの。ほとんどの業者は訴訟費用がかさむのを恐れて支払いに応じるそうで、バルサム氏は既に100万ドル以上を稼いでいるとも言われています。
「最初は趣味のような感じだったが、段々と職業になっていった。だからロースクールに通ったんだ」とバルサム氏。バルサム氏は100以上のメールアドレスを所持しており、そこに集まるスパムを比較していることが明らかになっています。ある訴訟ではそのうち4つのアドレスに同じ件名・内容のメールを送ってきた出会い系サイトの運営企業から4千ドルを勝ち取りました。
和解の内容を公開するなどの行為から相手企業に逆に訴えられることも多く、その強引な手法から「単なるカネの亡者だ」という批判も集まっていますが、現在1日2千億通とも言われる電子メールのうち90%がスパムという現状を考えると、強硬な姿勢もやむを得ないのかもしれません。
ソース:Man Quits Job, Makes Living Suing E-Mail Spammers – ABC News
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