老若男女の音楽の好みについて、X-Yグラフとタグクラウドを組み合わせて解析した図
どんな音楽が、どんな世代に人気があるのか?男性・女性が好きなバンドはそれぞれどういうジャンルのものか?という疑問についてデータを集計し、グラフと「タグクラウド」を組み合わせて表現した図です。音楽の好みも面白いのですが、そこから伺える男女のある違いについてもなかなか興味深い結果が出ています。
これは、音楽配信サイトLast.fmにインターンとして参加していたホアキム・ヴァン氏が作成したもの。「ある年代・性別のグループにうまく溶け込むのに聞いていないといけない音楽はなんだろう?」という疑問からデータの収集を開始したそうです。
それではまず、男女・年代グラフにアーティスト名を重ねたもの。横軸が年代、縦軸は真ん中が男女同数と考えて、上にいくほどより男性に好まれていることを表します。文字の大きさはそのバンドの人気を表します。
20代の男女が共に好むのは、ド定番のザ・ビートルズ。同世代では男性はスレイヤー、アイアンメイデンといったバンドが好きなのに対し、女性の場合はビョークやレディ・ガガといった名前が見えます。またこれは国外のデータなのですが「嵐」「山下智久」も人気のようです。
そしてこちらはジャンルによる図。
20代男子はロック・メタル大好きですねー。女子にはポップソングが人気。「k-pop」も見えます。年を取るとインストゥルメンタルが好きになるようですね。R&B、ソウルといったジャンルがあまり見えないのは、last.fmユーザーの属性なのか海外での一般的な傾向なのかも気になります。
個人的には図の形が印象的でした。男子はお気に入りのジャンルを決めるのが比較的遅く、年を追うごとに男女の好みが似てきているというのが面白いと思います。
また、Last.fmでは統計データを使った様々なツールを提供しています。これは自分のアカウントで再生された曲と統計とを比べて、自分の好みが他のユーザーの平均からどれくらい離れているか?を見られるツール(要Last.fmアカウント)。
是非日本語版が欲しいところですね。また、音楽だけでなくブックマークやテレビ番組、ファッションなんかでもこうした統計がとれるともっと面白いと思います。
ソース:Last.fm – the Blog · Now in the playground: Gender Plots
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