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ロシア宇宙基地内にある旧ソ連時代の廃墟に忍び込み、20年以上放置された宇宙船をドローン撮影した映像


米ソを中心に繰り広げられた冷戦の残骸……現在もそのまま時が止まったようにカザフスタン・バイコヌール宇宙基地内で放置され続けている旧ソ連・有人ロケット計画「ブラン計画」の宇宙船「ブーリャ(プチーチュカ)」。真夜中に廃墟化している巨大格納庫に忍び込みドローンを使った撮影を敢行しています。

1955年に建設された世界初、そして世界最大のロケット発射場「バイコヌール宇宙基地」。現在でもロシア連邦宇宙局が管理・使用している宇宙基地なのですが、その広大な敷地の一部には冷戦の終わりとともに計画が中止された宇宙開発競争時の残骸が当時の状態のまま数多く放置されています。

旧ソ連宇宙開発の歴史の中で最大規模の有人ロケット計画「ブラン計画」(1993年中止)で製造された宇宙船「ブーリャ(プチーチュカ)」もの一つ。

そんな数十年前に製造された宇宙船が置かれた格納庫に真夜中に侵入しドローンで撮影したのがこちらの映像です。

動画はこちらから。
010 Abandoned Soviet Space Shuttles – YouTube

この映像は、オランダの写真家&冒険家 Bob Thissen 氏がYoutubeチャンネル「Exploring the Unbeaten Path」で公開したもの。約15分間の映像ですが撮影した映像の一部は壊れており現在復旧中とのこと。かなり大変な撮影だったようです。

1. バイコヌール宇宙基地へ車で向かうのですが途中からは徒歩で行くことに。もちろん入場許可は無しです。

2. するとライトをつけた車と3発の銃声が……

3. 何とかバイコヌール宇宙基地までたどり着き有刺鉄線を越えるところ

4. 格納庫に忍び込むと目の前に現れたのは巨大な宇宙船

5. そして、一夜明けて翌日の朝。

6. ここはあくまでもロシアの宇宙基地の中。時折見回りの車が近くまでやってきます。

7. 見回りの危機が去ったら格納庫内の探検です

8. もちろん宇宙船内もに入っていきます

9. 遂にドローンの登場だ!

10. ドローンによる空撮映像は12:40頃〜

また Bob Thissen 氏の公式サイトではこの時に撮影された写真が公開されています。
Baikonur abandoned Spaceshuttles | Bob Thissen

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ちなみにバイコヌール宇宙基を地図で見るとこんな感じ。本当に周りには何もない……

また「ブラン計画」の詳細やその他たくさんの写真はこちら。宇宙船「ブーリャ(プチーチュカ)」だけではなく大型ロケット「エネルギア M」もそのまま放置されています。
20年以上前の宇宙船やロケットが今もそのまま残る幻の旧ソ連・有人ロケット計画「ブラン計画」の廃墟写真

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