アートとデザイン

かなりネコだらけ 江戸時代の浮世絵師「歌川国芳」が描いた人情味あふれる団扇絵いろいろ


猫好きとして知られた江戸時代末期を代表する浮世絵師・歌川国芳が描いた人情味溢れる猫(擬人化された猫)の浮世絵です。浮世絵の猫が可愛いだけではなく、当時の暮らしの様子や人気だった歌舞伎役者などがよく分かります。

歌川国芳(1798年〜1861年)は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人。浮世絵と題材として現在でもよく知られている風景画や役者絵・美人画から、性風俗を描いた春画など様々なジャンルの作品を残しています。

そして猫好きとしても非常に有名だったようで、常に何匹かの猫を飼っており懐に猫を抱いて絵を描いていたとも伝えられる程。そのため猫を描いた作品、また擬人化した猫が登場する作品が数多く残されています。

こちらの作品群は、団扇(うちわ)で使用するための浮世絵「団扇絵(うちわえ)」として制作されたもの。団扇絵として作られた作品のうち、実際に実用されず鑑賞や見本用として使用されたものは現在も現存しています。

1. 「猫の六毛撰」(1843年〜1846年)

2. 「猫のすずみ」(1839年〜1842年)

3. 「猫のけいこ」(1841年)

4. 「源氏物語」(1842年)
源氏物語10巻「賢木」を再現した作品

5. 「猫身八毛意」(1840年頃)

6. 「見立て猫見八貝」の下書き

7. 「猫のつるけん」(1847年)
猫の7種の感情を表した作品。

8. 「猫のおどり」(1841年)

9. 「七福神」(1840年頃)
動物で七福神を模した作品。弁才天(弁財天)として猫が描かれています。

10. 「猫のけん」(1841年)
じゃんけんと類似する「狐拳」(グー・チョキ・パーではなく狐、庄屋、猟師となる)を楽しむ三匹の猫。

11. (1940年頃)
普通の家庭を擬人化した猫で描いた作品。

12. 「おぼろ月猫の盛」(1846年)
吉原の遊郭の様子

13. 「猫の百面相」(1842年)
当時活躍していた歌舞伎役者が描かれた作品。左上から尾上栄三郎(三代目)、中村歌右衛門(四代目)、市川團十郎(八代目)、澤村宗十郎(五代目)、関三十郎(三代目)、中村芝十郎、岩井紫若

14. 「猫の百面相」(1842年)
左上から小佐川常世(四代目)、不詳、関三十郎(s代目)、大谷広右衛門(五代目)、岩井半四郎(五代目)、市川海老蔵(五代目)、市川広五郎、市川箱右衛門。

15. 「猫の百面相」(1842年)
左上から嵐吉三郎(三代目)、岩井半四郎(七代目)、市川九蔵(二代目)、市川海老蔵(五代目)、尾上菊次郎(二代目)、中山文五郎、澤村宗十郎(五代目)

16. 「猫の百面相」(1842年)

17. 「忠臣蔵 三段目」
忠臣蔵 三段目・恋歌の意趣を描いた作品

18. 「歌舞伎の出語り」(1842年)
歌舞伎の出語り

19. 「双蝶々曲輪日記」
歌舞伎の演目「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょう くるわにっき)」に登場する二人の力士

20. 「くつろぐ夏の猫美人たち」(1842年)

また同じく江戸時代後期に描かれた「屁合戦絵巻」も一見の価値ありな作品です。ご先祖様たちの感性、本当に凄いです。
昔の人はすごかった……互いを屁でぶっ飛ばすバトルを描いた江戸時代の奇想天外な絵巻物「屁合戦絵巻」

ソース:Kuniyoshi Project

関連記事

日本の2大アート「ゲーム」と「浮世絵」をマッシュアップした力作「Ukiyo-e Heroes」 - DNA

江戸時代と現代日本のポップカルチャーが見事に融合した浮世絵風キャラクターの絵画シリーズ - DNA

[閲覧注意]江戸時代に書かれた日本画調の人体の解剖図や骨格図いろいろ - DNA

ハリウッド映画をオスマン帝国時代の絵画風に描いたイラスト11作品 - DNA

浮世絵や芸者をモチーフにしながらも現代的な雰囲気の大和撫子を描いたイラストいろいろ - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧

Twitter上のコメント一覧