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ヘッケラー&コック(H&K)社の新型ストライカー式拳銃「VP9」のプロダクトシートが公開


ドイツのヘッケラー&コック(H&K)社と言えばライフルや短機関銃などショルダーウェポンではオーソドックスな製品づくりで有名な一方、ハンドガンではかなりユニークなものが多いという印象があります。そんなH&K社がかなり堅実なストライカー式拳銃の新製品「VP9」のプロダクトシートを公開したようです。


VP9 Product Sheet JUNE

H&K社の新作「VP9」は同社の「P30」のフレームをベースに開発されたストライカー式9mm拳銃。グロック社、S&W社などのストライカー式拳銃は民間・警察での売上げが好調であり、H&K社もこれに参戦する形となります。

民間向け、官公庁向けは整備のしやすさと左右どちらの手でも使えるエルゴノミクスがキモとなります。VP9はスライドストップ、マガジンキャッチなどの各種レバーは左右どちらからでも操作できるもの。また一見スライドの背が高く見えますが、グリップ根本の「えぐれ」もかなり高い位置になり、反動をコントロールしやすいものとなっています。

スライドを掴んで引っ張る時のサポートつき。後端にはかなり大きなコッキングインジケーターもあります。サイトはドット入りの蓄光式。オプションでトリチウム入りのものが用意されます。

手の大きさや掌の膨らみに合わせたグリップパネル左右各3種、バックストラップ3種が標準添付されます。

銃身は図左側の通常のライフリングとかわって、頂点部分が溝となっている「ポリゴナル」ライフリングが刻まれた冷間鍛造のもの。図中のものは8条ですが実際は6条のものとなります。命中精度は通常のものと比べ不利になると言われていますが、摩耗しにくくまた清掃もしやすいデザインとなります。
File:Polygonal vs normal rifling.svg – Wikipedia, the free encyclopedia

動作方式は反動利用式の変則リンクレスロッキングのショートリコイル。窒化炭素膜処理を施されたスチールスライドにポリマーのフレームとこの辺はオーソドックスかつ高品質なもの。

カタログ中ではトリガーメカニズムの優秀さが特にアピールされていました。ストライカー式はトリガーを引くと撃発用バネを圧縮することになるので、引くほどにトリガーが重たくなり、ストライカーがリリースされると途端に壁に当たって動かなくなります。

しかし赤線で示されたVP9は最初の大きな引っ掛かりにたっするまで軽い力で引け、そしてストライカーがリリースされた後も適切な遊びが設定されているようです。トリガーが切れる寸前のタイミングが分かりやすく、そしてガク引きしにくいトリガーになっているようです。

仕様一覧はこちら:

口径:9mm×19
作動方式:反動利用式・変則リンクレスロッキング
撃発方式:ストライカー式
装弾数:15または10発+1

寸法(全長×全幅×全高):186.5×33.5×137.5mm
銃身長:104mm(6条右回り・1/250mm)
照準長:162mm

重量(本体のみ):753g
重量(弾倉のみ):93g

トリガープル:24N
トリガートラベル:6mm
リターントラベル:3mm

レール:MIL-STD-1913 耐荷重160g

動画はこちらから。見た限りトリガーは非常に滑らかな様子。戻り量は数字よりも大きめな印象を受けます。
VP9 – YouTube

「VP」は第二次世界大戦のVolkspistole(国民拳銃)コンセプトを表したもの。構造が簡便、大量生産が可能な武器で国民すべてを武装させようという計画でした。その名を冠する割に「VP9」の希望小売価格は719ドル(約7万3千円)とグロックやM&Pと比べると安いものではありません。コストに対するパフォーマンスがどれほどのものになるかは、これからユーザーの評価を待つことになります。

VP9のルーツであるP30のさらに前のモデル、P2000は最近東京マルイがエアソフトガン化したHK45のルーツでもあり、いわばHK45とVP9は親戚どうし。操作系も似ているので片方に慣れていれば習熟も容易です。

ストライカー式のVP9、ハンマー式のP30/HK45と中型拳銃ではフルライン化となりました。両方合わせてどれくらいのシェアとなるのかに注目です。

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