科学と技術

1970年、世界で初めてテレビ電話の商用利用が開始されたときの記者会見の動画


電線を通じて音を送れる電話が発明されたのが19世紀末、それさえも当時は不思議なものだったのにそれから100年たたないうちに人類は動く絵を電話回線で送れるようになりました。世界で始めてテレビ電話の商用サービスを提供するとAT&Tが発表した際の記者会見の動画です。


世界初のテレビ電話は1964年、国際博覧会にベル研究所が展示したもの。ワシントンDC、ニューヨーク、そしてシカゴにブースが置かれ、3分間で現在の118ドルから200ドル(約1万1千円~2万円)という高額な通話料にも関わらず人気を博したようです。

1970年にはフィラデルフィア州ピッツバーグで商用利用が開始。動画はこのときの記者会見のもので、市長ピート・フラハーティが、アルミニウム製品およびアルミナの世界的なメーカーであるアルコア社の社長、ジョン・ハーパーに向かって呼びかけています。

ピッツバーグではその後8つの法人が38台のテレビ電話を契約。30分の無料通話つきで月額160ドル(現在の9万3千円)というかなり高価なものでしたが、相手の表情を見ながら通話できるというのはかなり新鮮だったようです。また、音声だけでなく書類を見せたり文字情報を送ったりできたのも企業ユーザーにはウケたようです。アルコア社はその後、電話からデータベースを操作し、20文字×22行を表示できるAPRISというシステムを開発したりもしています。

現在ではもう「テレビ電話でなくても別にいいかな」というくらい誰でも簡単に使えるものですが、当時は本当に斬新なものだったのですね。

動画はこちらから。
Debut of the First Picturephone (1970) – AT&T Archives – YouTube

ソース:Debut of the First Picturephone (1970) – AT&T Archives – YouTube

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