科学と技術

「カラシニコフ」ブランド復活か、破産したイズマッシュ社とイジェフスク社の合併が計画中


世界でもっともたくさん生産されている「AK自動小銃」の生みの親、イズマッシュ社が破産し現在再建計画がいろいろと検討されていますが、同じく銃火器メーカーであるイジェフスク社と統合し新たに「カラシニコフ」ブランドが立ち上げられる計画があることがロシア政府筋の談話によって明らかになりました。


イズマッシュ(Izhmash)社とイジェメック社(Izhmekh……海外では「バイカル」ブランド)は、いずれもロシアの工業都市イジェフスクにある機械メーカー。

2社ともに銃火器メーカーとしては超大手。前者は主にAKシリーズなどの自動小銃やBizonなどの短機関銃を、後者はハンティング向けや「マルゴリン」等射撃競技。スポーツ向け各種銃器、そして特にロシア軍の制式拳銃であるマカロフや、ヤリーギンといったピストルの開発・生産で有名です

ロシアの副首相ドミトリ・ロゴージンによると、この2社を経営統合し新たに「カラシニコフ」ブランドを立ち上げる計画があるとのこと。「カラシニコフ」といえばあの自動小銃というくらいに有名ですが、実は公式に「カラシニコフ」の商標をライセンスされているのはウォッカや時計、傘など銃火器とは関係のない商品しかありません。

イズマッシュ社が「サイガ」ブランドで発売しているAK-47の民間バージョンは安さと質実剛健なイメージからアメリカで50%売り上げ増、というデータもあることから「カラシニコフ」ブランドにはそれなりの力がありそう。これによって輸出を強化、また各国でバラバラに生産されている「海賊版カラシニコフ」からライセンス料を徴収していく知的財産戦略で経営を立て直す方針と見られます。

イズマッシュ社は経営の非効率性や輸出の落ち込みなどによって6億5千万ドル相当の負債をかかえ、AK-47自動小銃の開発者であるカラシニコフ氏を含む16人が連名でプーチン大統領に嘆願書を提出するという騒ぎもあったばかり

今後3年間で7千万ドルを費やし生産設備を更新、2013年には通常運営に戻し輸出向けと言われる新型自動小銃AK-12を含む新製品10点を出荷するとしています。

ソース:Izhmash and Izhevsk may merge, form Kalashnikov corporation – Gun News at Guns.com

Leading Russian arms makers to unite under Kalashnikov name ? RT

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