アップル製品と約50年前のブラウン社の家電製品がどれくらい似ているか比べてみた
日本では電気シェーバーや電動歯ブラシが有名なドイツの家電メーカ「ブラウン」ですが、他にも非常にデザイン性の高いラジオや電卓、スピーカー等の製品も作っています。特に50年ほど昔の製品が現代のアップル製品に多大なる影響を与えているようです。
ブラウン社製品の非常に美しいデザインは伝説的なデザイナーであったディーター・ラムス氏(1998年に退社)が手がけたもの。「より少なく、しかしより良く」との考えのもとデザインアプローチを行なっており、現在も世界中の博物館で彼のデザインした数多くの製品が収集されています。
Apple社の製品は昔から外見の設計に大きな労力が払われていますが、特にジョナサン・アイブ(インダストリアルデザイングループ担当上級副社長)が手がけたアップル社のiMacやiPodなどのデザインは、ラムス氏から大きな影響を受けていることが指摘されています。当のラムス氏は「アップル社のデザインは私のデザインのコピーなどではなく、私の過去の仕事に敬意を表してくれていると思っている」と語っています。
1. 「Braun T3 Pocket Radio」(1958) と「Apple iPod」(2001)
2. 「Braun T1000」(1967)と「PowerMac G5/Mac Pro」(2003)
3. 「Braun T1000」(1967)と「PowerMac G5/Mac Pro」(2003)
「Braun T1000」について語るデザイナーのディーター・ラムス(Dieter Rams)氏の動画です。
Braun T1000, designer Dieter Rams – Cold War Modern – YouTube
4. 「Braun LE1 Speaker」(1959)と「Apple iMac」(2007)
5. 「Braun ET44」(1977)と「Apple 計算機アプリケーション」(2007)
ディーター・ラムス氏による「グッド・デザイン」の十か条。こうしてみるとブラウン製品、アップル製品のどちらにも当てはまりますね。究極を目指すとまったく同じ答が出てしまうということなのかもしれません。
1. 革新的であること (Is innovative)
2. 便利な製品であること (Makes a product useful)
3. 美しいこと (Is aesthetic)
4. 分かりやすい製品にすること (Makes a product understandable)
5. でしゃばらないこと (Is unobtrusive)
6. 正直なこと (Is honest)
7. 恒久的なこと (Is long-lasting)
8. 首尾一貫していること (Is thorough down to the last detail)
9. 環境に配慮すること (Is environmentally friendly)
10. 可能な限りデザインをしないこと (Is as little design as possible)
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