科学と技術

DARPA「キーボードの打ち方のクセ」をパスワードの代わりにするシステムを開発中


セキュリティで問題になるのは鍵。例えば普通のカギは60m先からでもコピー可能ですし、短いパスワードなら総当たりで試せば突破できてしまいます。それでは形のないものならより強いカギになるのでは……ということで「キーボードの打ち方のクセ」を鍵にするシステムをアメリカのDARPAが研究中だそうです。


一般的なシステムでは、使い始める前に自分のIDとパスワードを打ち込まなければいけません。しかしこの時、もしキーボードを見張るカメラがあったり、どのキーを打ったか分かる「キーロガー」という罠ソフトがしかけてあれば、パスワードを読み取られてしまい、システムに侵入されてしまう可能性があります。

DARPAとカーネギーメロン大学で研究されているシステムでは自分のIDを入力する際、そこからキーを打つ間隔や押し下げている長さをミリセカンド単位で計測し、そのパターンから個人を認証します。

キーの打ち方の癖を真似るのはほぼ不可能。気になる認識精度テストでは99.5%の正解率となっており十分なセキュリティが確保されているようです。

キーの打ち方というのは人間によってかなり差が出る要素で、例えば「人間をだませる人工知能コンテスト」として有名な「ローブナー賞」では、キータイプのデータからも人間・非人間の判定が行われます。

こちらはロボットが入力している部分のデータ。ただの人工知能は一瞬でタイピングを終えてしまいますが「人間をだます」のが目的なので人間レベルの速さでタイプしたり、時にはわざとミスタイプして修正を入れたりもします。
Loebner Prize 2010 October 23 California State University, Los Angeles

将来は、IDすら入力することなくただPCでタイピングを開始するだけで誰が使い始めたのかを認識できるようにすることもできます。使いはじめだけでなく使っている最中は常に監視するようにすれば、途中で誰か他の人と入れ替わってしまってもデータが漏洩することはありません。

現状、セキュリティを高めることによってどうしても使い勝手が悪くなってしまいます。こうして意識せずに高いセキュリティを確保できるシステムを導入することで、全体のセキュリティレベルを向上させることが可能になります。

ソース:DARPA dreams of authentication using the way you type

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