科学と技術

世界最小の自動車「Peel P50」が電動になって限定再生産


あらゆる自動車に辛辣な評価を下してきたイギリスBBCの名番組「トップギア」で、数少ない絶賛の言葉を受けたイギリス生まれのマイクロ自動車「Peel P50」が、電気自動車になって再生産されます。


「Peel P50」は1962年から1965年までイギリス・マン島のピール・エンジニアリング社で生産されていたマイクロ自動車。全長137cm、幅99cm、重さ54kgと現在のスクーター、ホンダ・ジョルノよりも小さく軽い車体に、49ccの原付用2ストロークエンジンを搭載、3速のギア(バックなし)を装備し燃費約30km/lで時速60kmの走行が可能でした。

今回限定再生産される車両は、動力についてガソリンエンジン(4ストロークCVT)か電動を選択可能。いずれも約3馬力とやや非力ながら、電動版はモーターの特徴である14.5N.mという強力なトルクを生かし30kmの連続運転ができる他、バックも可能になるなど電化の恩恵をフルに享受。最高速度は時速65kmですが、顧客の要望に応じてリミッターの解除も可能です。

当時の価格で199ポンド。現在の価値でいえばだいたい100万円くらいになります。大型のバイクくらいですね。積載性も一人乗り+小荷物とバイク並。

4輪車みたいですが実態は3輪社。密閉されていて雨にぬれず、ぼーっとしてもバランスを崩すことがないので快適そう。。

後ろにウィンカーがないので手信号は必須。後ろについてるハンドルは……

このように使います。バックギアがないので駐車するときには大活躍。

こちらはTrident。同じくピール社の製品で2人乗り。これも再生産されます。

戦闘機のような開き方。

イギリスおよびユーロ圏ではThree Wheeled Mopeds(三輪モペッド)、アメリカではMotor Driven Cycle(原付自転車)として登録可能、他の国についてはP50のみカスタムオーダーを受け付けるそうです。お値段は8000ポンド(約105万円)から。

しょーもない車に対してはものすごく辛口なことで知られるイギリスBBCの名番組「トップギア」のジェレミー・クラークソンによるレポート。ここまで手放しで絶賛するのはほんとに珍しいのです。

ソース:World’s smallest production car gets a new lease on life

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