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イギリスで少年が少女をラグビーボール大の岩で殴って惨殺、SNSでアリバイ工作を行なう


イギリスの16歳の少年が同い年の少女を後ろからラグビーボール大の岩でめった打ちにして惨殺するという事件が発生しました。事件そのものも残酷なのですが、犯人の少年がSNSの日記や携帯電話のメールで友人達と異常な内容のメッセージをやりとりしていたにも関わらず、誰も彼の本気に気づかなかったという異様さが話題を呼んでいます。


被害者のレベッカ・アイルワードと、殺人犯のジョシュア・デイビスは小学生時代からの知り合い。2人が付き合いはじめたのは3年ほど前のことでした。

ジョシュアはよき両親に恵まれ成績もよく、「将来の夢は総理大臣」というほどの活発な自信家。レベッカの家族にも気に入られ、レベッカがとうとう家に帰ってこなかったときも「ジョシュアが一緒だから大丈夫よ」と信頼されていました。

表向きは人当たりのよいジョシュアですが、友人のうちの一人は裁判で彼の性格を「ジキルとハイド」と証言。逆らう者に容赦しない雰囲気があり、特にレベッカに対しては嫉妬深く執着していたそうです。

その後、レベッカと別れたのをきっかけにジョシュアは「レベッカがいないほうが色々ラクだと思わないか?あいつを殺そうと思うんだ。そうすりゃほんとに面倒がなくなる」とSNSの日記やメールで言い始めます。そのうちに「川で溺れさせる」「崖から突き落とす」「毒薬を飲ませる」と語る内容が具体的になっていきました。

例えばこのようなやりとりがあったそうです。ジョシュアからある友人にあるメールが届きました。「もし本当に彼女を殺せたらどうする?」--友人は「朝飯おごってやるよ」と返信。「お前にひとつ貸しだぜ。朝飯おごれよ」「ケッサクだ。ほんとならマジでおごってやるよ。詳しいこと教えろよ。このサディスト野郎」--多くの人は悪ふざけと考えるのではないでしょうか。

しかし彼は当日に「時は来た」とSNSにメッセージをアップ、レベッカを森に呼び出し、岩で滅多打ちにして殺害しました。そして「今日はいい日だ。朝飯マジうめぇ」と発言しました。彼は本気だったのです。

ジョシュアはいったん家に帰った後、殺害現場である近所の森に友人を連れ出し「人間の首を折るのがどれだけ大変か分かるか?彼女は向こうを向いてたから『今だ、今やるしかない』と思ったんだ」「首を折ろうとしたんだけど彼女が叫びだしたから岩を拾って殴りつけたんだ。頭蓋骨が折れる感触がすごく気持ち悪かった」と死体を見せています。これはその友人に罪をかぶせるつもりだったと裁判では証言されました。

裁判ではこれらのメールも読み上げられた。ネット用語・略語が多く、裁判員達には事前に用語集が配布されました。裁判官は「非常にこみ入った人間関係の中で起こった事件であり、誰かが事件の兆候に気づくべきだった」コメントを残しています。

不特定多数が集まる掲示板でのやりとりではなく、顔見知りが集まるSNSやEメールでのやりとりで、なぜ誰も彼の本気に気づくことができなかったのでしょうか。

1つにはインターネット的な略語やスラングだらけのメッセージの書かれ方によって彼の本性が隠されてしまった、というものがあるでしょう。同じような特徴の文章がたくさん飛びかうコミュニティではおふざけと本気の境界線はとてもあいまいになるのではないでしょうか。

連絡手段が仮想的なものなのにその向こうにいる相手は実際の肉体を持っている人間。言っていることもおふざけなのか本気なのか分からない。膨大な「ネタ」のやりとりの中で、どこかで一回虚実を見分け損なえば単にふざけていたのが本気のほうに転んでしまう……文字だけのコミュニケーションにはそんな危険が潜んでいます。

ソース:Joshua Davies, 16, found guilty of murdering ex-girlfriend Rebecca Aylward over free breakfast bet | Mail Online

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