科学と技術

カナダ、ほぼ偽造不可能な「ポリマー紙幣」を導入へ


ニセ札作りの技術は年々進歩しており、カナダでは流通している紙幣100万枚のうち35枚がニセ札というちょっと深刻な事態になっているとのこと。そこで偽造をさらに難しくするため、紙ではなく薄い樹脂のフィルムを使う「ポリマー紙幣」を導入するそうです。


ポリマー紙幣は1988年にオーストラリアで導入されたのをはじめとして、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイなどの東南アジア諸国や中国、 ニュージーランド、ブラジル、ルーマニア、クウェートなど多くの国で導入されています。印刷コストは上がってしまいますが汚れにくく丈夫なために寿命が長くなり、結局安く上がるそうです。

カナダ銀行は2011年からまず100ドル札をポリマー製に交換、さらに2012年3月に50ドル、2012年末までに20ドルと順次交換していくとのこと。交換開始から18ヶ月ほどで入れ替わる予定だそうです。

新しいポリマー紙幣は透明のフィルムの上にインクを乗せたもので大きな透明の窓部分にホログラム印刷など紙では実現できない偽造防止技術が色々と盛り込まれています。

印刷はポリマーフィルムの上にまず白のインクを置き、透明部分にレーザーでホログラムを印刷。それから紙幣の背景色を置きます。

さらに人物や文字の輪郭など薄めの色をおいた後、濃い色を置いていきます。インクが染みこまずに塗り重ねられていくことで細かい凹凸が生まれ、これも偽造防止につながります。

こちらはオーストラリアのポリマー紙幣のメイキングムービー。
YouTube – Making Plastic Money…

なお、あくまでもプラスチックなので火をつけても縮むだけ。たき付けにしたり明かりにしたりはできません。水にも溶けないのでトイレの緊急事態に使うのは避けた方が賢明です。

ソース:Canada’s new plastic banknotes will be nearly impossible to fake – The Globe and Mail

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