アートとデザイン

サンフランシスコ沖に浮かぶ「幽霊艦隊」の写真いろいろ


戦争が起こって使える船が足りなくなった時に備えて、アメリカには各地で古い船を備蓄しています。しかしなにぶん古い船が多く、夜の海に音もなく浮かぶ姿はまさに「幽霊艦隊」。これはこの海の廃墟に潜入した人が撮影した写真です。


カリフォルニア・サスーン湾には国防予備船隊の一大基地があります。ここにつながれた船舶はすぐにでも現役復帰できるようモスボールされており、ある一定の期間がすぎると解体・リサイクルのため他の場所に移動することになります。

大きな地図で見る

これらの船は軍ではなく運輸省の管轄ですが、捕まるとどういう目にあうのか分からないため潜入にはかなりの準備期間がかけられたそうです。

潜入は夜中に行なわれました。ボロボロの船もあれば、電流を流すことでサビや腐食を防がれているものも。内部の状態もきちんと防湿されているものもあれば、そうでないものもあり様々なのだそうです。

商船はもちろん軍艦も係留中。

博物館への移動を待つ戦艦「アイオワ」

浮きドックの中に収容されているのは最初期のステルス艦「シーシャドウ

これこそ博物館級のシロモノなのですが……朽ち果てるままです。

国の財産としてきちんと戸締まりされているはずですが、ちょっと探せばこの通り。

海図も残っているようです。

メンバーは週末ごとに船団に上陸し、撮影をおこなったとのこと。程度のよさそうな船室を寝る場所にしていたそうです。

やはり船長室がいちばん傷みが少なかったそうです。

バルブの山。

色々な備品がそのまま残っています。













最後は見つかりそうになりながらの脱出。

その他の写真はソースから見ることができます。

ソース:Inside the Ghost Ships of the Mothball Fleet | Beyond the Photos

関連記事

ロシア・キエフの「戦車の墓場」に積み上げられた冷戦時代の亡霊達 - DNA

廃墟となって静かに時を刻むニューヨークの古い劇場「キングス・シアター」 - DNA

映画「ゴーストバスターズ」に登場した消防署、また予算不足で閉鎖の見込み - DNA

モノクロームなのに活気が伝わってくる1930年代半ばのニューヨークの画像 - DNA

1930年ごろに撮影されたロシアの首都モスクワの美しい着色写真 - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧