科学と技術

アメリカ海軍の航空母艦「ロナルド・レーガン」の圧倒的物量が分かる画像いろいろ


アメリカ海軍最強の兵器、航空母艦「ロナルド・レーガン」が現在、日本の東北地方太平洋沖地震の救援活動を支援しています。いったいどのような船なのでしょうか?以前に撮影された資料画像を使ってご紹介します。


USSロナルド・レーガンは2001年に進水したニミッツ級空母の9番艦。全長はサッカーフィールドの長辺3つ分、水面からの高さは20階建てのビル相当という巨大な姿は、海に浮かぶ城といってよいほど。乗組員約5600人は小さな町に相当します。

原子炉2基で合わせて194メガワットを出力し、乗組員約5600人と航空機90機を乗せ時速60kmで航行が可能。これは電力に直すと福島1号原発1号炉の約4割にあたります。

海上自衛隊の護衛艦「みょうこう」と並んで航行するロナルド・レーガン。実は結構日本とは関係が深い艦でもあります。

C-2グレイハウンド輸送機の着陸シーン。現在はミニ空港として救難ヘリへの給油を主に行なっているようです。

荷物を下ろすクルー。

医師5人とベッド63床を備えた病院設備に、1日1万8000食を調理し続けられる食堂設備、コンビニエンスストアに工場など、日常生活を営むのに必要なインフラをすべて備えており港湾設備さえ復活すれば横付けして支援拠点にすることもできます。

救助活動では戦闘機を飛ばすわけではないので、飛行甲板はこんなことにも使えます。これは空母でしばしば行なわれるレクリエーション「スチールビーチ・ピクニック」の様子ですが、このように炊き出しに使うこともできそうです。

また核兵器や化学兵器が使用されるという最悪の場合を想定して、このような除染システムを飛行甲板や格納庫に装備。万が一の場合は汚染物質を一気に洗い流すことができます。

より詳しくはこちらの動画もどうぞ(要Microsoft Silverlightプラグイン)。
ナショナルジオグラフィックチャンネル 海の超巨大要塞 R.レーガンの内部機密|無料動画 GyaO![ギャオ]|ナショナルジオグラフィックチャンネル|バラエティ・スポーツ

「ロナルド・レーガン」女性クルー陣フル出演によるシャナイア・トウェインの「That Don’t Impress Me Much」のミュージックビデオ。こんなものを作ってしまうくらい、同じ艦に乗っているもの同士の絆は強いのです。
YouTube – Women of USS RONALD REAGAN (CVN 76)

軍事的組織は、物資や人員の一切をアウトソーシングすることがないためこうした災害時に単独で支援が行なえるのが強み。日本でもこうした側面が注目されており、自衛隊の再評価がだいぶ進んでいますが、こうした巨大装備の調達にはまだまだ時間がかかりそうです。

ちなみに、名作ファミコンゲーム「バンゲリングベイ」に登場した空母も「ロナルド・レーガン」。偶然ですが面白いですね。

ソース:USS Ronald Reagan (CVN-76) – Wikipedia, the free encyclopedia

Category:USS Ronald Reagan (CVN-76) – Wikimedia Commons

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