外部からのハッキングでロボット犬が「くたっ」とくずおれる動画
襲い来る自律戦闘ロボットを、銃火器ではなくハッキングで無力化する……サイバーパンクなフィクション作品ではおなじみのシーンですが、現実世界でも同じような対策ができる時代になってきたようです。
こちらがその動画。電波で信号を送り出せるワイヤレス機器用のハッキングデバイス、Flipper Zeroのスイッチを入れた瞬間にロボット犬がくたっとくずおれます。
Good news! Remember that robot dog you saw with a gun!? It was made by @UnitreeRobotics. Seems all you need to dump it in the dirt is @flipper_zero. The PDB has a 433mhz backdoor. No need for @gnuradio! https://t.co/xjDepcGYe2 cc/ @UnitreeRobot007 @IrvingRobotics @shunweicapital pic.twitter.com/6PJHjcsgJL
— KF (@d0tslash) August 4, 2022
動画中のUnitreeRobotics社製の犬型ロボットの配電システムに接続されている無線接続用ボード「JN1Q」は433MHzの信号を受信し、電源を落とすようになっています。開発者向けの機能ですが、これを突いて動作を止めることができるとのこと。ハードウェアとしてシステムの基礎に組み込まれているので、ソフトウェアの更新などではすぐ無効にすることのできない弱点となります。
So, anyone doing area denial @gnuradio RF based "Counter-Dog" systems for @UnitreeRobotics quadruped robots will absolutely want to note the "JN1Q" 433mhz receiver built into the power distribution board. When you click OFF, the dog tumbles instantly. https://t.co/FFGcH8NXKl pic.twitter.com/eXVG11VXrj
— KF (@d0tslash) July 5, 2022
作者の@d0tslashさんは、こちらの動画に登場する武装ロボット犬を見てこれを作ることを思い立ったとのこと。
Kestrel Defense Blood-Wing | Military promotional video #4 – YouTube
メーカーがわざとこういう弱点を残せば「バックドア」になります。民生品を軍事転用するアイディアはこういう感じで色々ありますが、色々考慮することが多いようですね。
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