科学と技術

外部からのハッキングでロボット犬が「くたっ」とくずおれる動画


襲い来る自律戦闘ロボットを、銃火器ではなくハッキングで無力化する……サイバーパンクなフィクション作品ではおなじみのシーンですが、現実世界でも同じような対策ができる時代になってきたようです。

こちらがその動画。電波で信号を送り出せるワイヤレス機器用のハッキングデバイス、Flipper Zeroのスイッチを入れた瞬間にロボット犬がくたっとくずおれます。

動画中のUnitreeRobotics社製の犬型ロボットの配電システムに接続されている無線接続用ボード「JN1Q」は433MHzの信号を受信し、電源を落とすようになっています。開発者向けの機能ですが、これを突いて動作を止めることができるとのこと。ハードウェアとしてシステムの基礎に組み込まれているので、ソフトウェアの更新などではすぐ無効にすることのできない弱点となります。

作者の@d0tslashさんは、こちらの動画に登場する武装ロボット犬を見てこれを作ることを思い立ったとのこと。
Kestrel Defense Blood-Wing | Military promotional video #4 – YouTube

メーカーがわざとこういう弱点を残せば「バックドア」になります。民生品を軍事転用するアイディアはこういう感じで色々ありますが、色々考慮することが多いようですね。
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