科学と技術

あらゆる四足歩行ロボットをスナイパーに変身させる外付け狙撃システム「SPUR」


既に四足歩行ロボットは色々なタイプのものが存在しており、もし仮に兵器として使用するのであれば新たに開発するよりもこれに兵器を搭載するほうがお手軽……というニーズに答えるべく、SWORD Defense Systems社が四足歩行ロボットよう長射程ライフルプラットフォームを開発しました。


「SPUR(Special Purpose Unmanned Rifle……特殊用途無人ライフル)」はSWORD Defense Systems社が開発したウェポンプラットフォーム。最近各社で開発が進んでいる四足歩行ロボットを狙撃プラットフォームとして用いることができます。四足歩行ロボットは姿勢の制御で兵器の発射の際の反動を吸収でき、地形も選ぶこともなく移動できます。これに長射程のライフルを搭載することで監視に用いたり、また爆発物の処理を遠隔で行うなど、人間では効率が悪く危険な任務に投入することができます。

6.5mmクリードモア弾を使用し、歩兵の小銃を超える1200mの有効射程を実現。また一般的な7.62×51 NATOに換装することも可能。照準用のセンサーも搭載されているので、本体側を大きくアップデートする必要もありません。

Ghost Robotics社の四足歩行ロボットQ-UGVに搭載されたモデルが、先日開催されたアメリカ陸軍の技術見本市AUSAで展示されました。Q-UGVはアメリカ空軍がテスト的に採用。Q-UGVは姿勢制御にカメラ等の外部センサーを用いず、四肢を動かすアクチュエーターの負荷を計測しているため、極端に視界が悪い状況でも歩行でき、パトロールや災害救助等における活躍が期待されています。

無人航空機(UAV)は既に偵察から攻撃まで、実験の段階では輸送に至るまで、戦争のあらゆる分野で用いられるようになっていますが、地上で活動するものは今のところ爆発物の検査や処理、災害時の検索といった、やや限定的な用途に留まっています。一方で、既存のロボットを武装するオプションはロシア製のこちらのものののように色々なものが開発されており、近い将来地上戦においてもロボットの比重が大きくなることは想像に難くありません。
さすがロシア、2足歩行ロボット「F.E.D.O.R.」が2丁拳銃で撃ちまくる動画 – DNA

ソース:SPUR – SWORD Defense

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