無重力状態のスペースシャトルの中でフロッピーディスクを排出するとこうなる
物理メディアが移り変わり、もはやごっそり無くなろうとしている現代ですが、90年代にスペースシャトルが宇宙で大活躍していた頃、フロッピーディスクもまた現役バリバリでその役目を果たしていました。そんな時代の一コマです。
フロッピーディスクがぴょーんと排出されます。「ディスクを抜くときはちょっと注意しないといかんのだよね」とのこと。
Ejecting Disk In Space – Cleaned Up Video – YouTube
違う角度からの映像もあり。
Ejecting Floppy Disk In Space – Good Version, Upscaled – YouTube
これは1991年8月、スペースシャトル・アトランティスによって行われたSTS-43ミッション中の一コマ。
Apple社の記録によると、このミッションでは同社初の持ち運び型MacであるMacintosh Portableが積み込まれ、無重力下におけるトラックボールやジョイスティックといったインターフェイスの動作試験や、当時のApple社が提供していたオンラインサービス「AppleLink」を介したメールの送受信などが行われたそう。
またこのMacintosh Portableは乗員のスケジュール管理にも用いられ、Macと接続できた腕時計「WristMac」と組み合わせて例えば決められた時間になったり軌道上の特定の位置に来たりしたら、写真を撮影したり実験を開始したりという指示を通知する……という使い方もされたそうです。
ComicConnect – WRISTMAC (1988 LEGENDARY 1ST APPLE WATCH) Memorabilia – VF: 8.0
フロッピーディスクがぴょーんと飛び出る姿、大変ユーモラスですが当時としては最先端の「コンピューターがある暮らし」の実験風景を切り取ったものだったのですね。
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