科学と技術

国防高等研究計画局DARPAが飛行中のドローンの空中回収実験に成功


飛行中の航空機同士を合体させるのは実に危険な技。しかも片方が無人機となると、ほんの少しの狂いが大惨事に繋がりかねないわけですが、そんな離れ業にアメリカ国防総省の研究機関DARPAが成功したそうです。

先月行われた実験では、ダインティクス社と開発中のX-61 Gremlin無人機をC-130Hで回収するのに成功したとのこと。空中からの投入と回収が行えるようになることで、例えば航続距離で劣るものの発見されにくい超小型の偵察ドローンを敵地近くまで運んだり、輸送機が自衛用ドローンを展開できたりするようになります。

まずプローブとドローンがドッキング。

ドッキングが終了するとドローンは滑空しながら翼を収納し……

ワイヤーが巻き上げられ、アームによって回収されます。

飛行中の航空機の周辺では気流に乱れが起こり、互いに接近するとこれが干渉してさらに乱れが複雑になります。このため予想よりも実験は困難だったそうで、実際に1機が事故で失われたとのこと。動画はこちらから。
DARPA Gremlins Program Demonstrates Airborne Recovery – YouTube

無人航空機は何よりも高価な人員を傷つけること無く使用できるというのが最大のメリット。小型のものはテロにも使われる危険があるため、こうして対策も進められています。
ベルギーのフィリップ国王とバイデン大統領の会談を警備する対ドローン班の装備がものすごくSF感高いと話題に – DNA

ソース:Gremlins Program Demonstrates Airborne Recovery

関連記事

アルカイダが考えた「無人偵察機から逃げるための22のテクニック」 - DNA

超超高度を飛ぶU-2偵察機のコックピットから撮影した景色が凄い - DNA

アメリカ国防総省DARPAが無人偵察機をネットでキャッチする「SideArm」の実験に成功 - DNA

違和感を感じるまでにふわりと降りてくる、最新型戦闘機F-35Bの着艦実証テスト - DNA

壊滅的被害を受けた仙台空港に強行着陸、資材の輸送に米空軍特殊作戦軍団が活躍 - DNA

ソ連生まれの超大型ヘリコプターMi-26が普通のヘリを吊り上げて輸送する動画 - DNA

DARPA主催の人工知能空中戦コンテストの優勝AIがシミュレーションで人間のパイロット相手に完勝する動画 - DNA

アメリカ国防総省DARPA、ターゲットに向かって進路を自動変更する50口径弾の開発・試写に成功 - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧