列車が来ると浮上して道をあける線路の検査用ドローンをノルウェーの企業が開発中
鉄道の線路は定期的な点検が必要です。しかしそのためには検査用車両を走らせる必要があるので、他の列車の運行を止めたり、深夜を待ったりしなければならず、点検の機会が限られています。そこで、ノルウェーのある企業が、列車が来たら道をあけることができる検査用のドローンを開発しました。
この検査用ドローンを開発したのは、ノルウェーのノルディック・アンマンド社。燃料電池によるモーター駆動で線路上を時速20kmで移動できます。航続距離は約200kmで、線路をカメラやその他のセンサーで点検したり、ポイントへの注油など簡単なメンテナンス作業を行うことができます。
最大の特徴はこのように浮上し、走行してくる列車を避けたり他の線路に移動したりできるところ。運行を止めずに点検作業ができるため、検査の頻度を上げてよりリアルタイムに近いデータを得ることができるのが利点ということです。
ヨーロッパの大手鉄道事業者と共同開発しており、2022年前半に商業運用が開始される予定。動画はこちらから。
Nordic Unmanned Introduces the Staaker Railway Robot! – YouTube
都市圏に近いところはともかく、こういう周囲に何もないようなエリアで無人運用ができるのは負担が減るかも。原油価格が上がると欧州~アジア間の輸送は鉄道の方が有利になるそうで、こうした鉄道関係の技術は面白いものがどんどん出てきそうです。
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ソース:The Staaker Railway Drone – Nordic Unmanned
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