2ヶ月で1万人に「○○さんありがとう!」の動画メッセージを個別に生成して送った方法
相手の名前を呼んでパーソナライズしたビデオメッセージでお客さんの心を掴みたい、と思っても、中身をちょっとだけ変えた動画を大量に制作するというのは現実的ではありません。しかしとあるWebサービスを使えば、2ヶ月で1万人もの人に向かって、ビデオメッセージを自動で生成して送ることができるそうなのです。
感謝を伝えるビデオメッセージ。最初に「ハーイ、○○さん」と呼びかけ、顧客との結びつきを強めるパーソナライズが行われています。スマホ用アクセサリーブランド「PEEL」の社長さんは、2ヶ月で1万人の顧客にビデオメッセージを送信したそうです。
単純計算で1日170人あまり。さきほどのメッセージは1本20秒弱なので、ノンストップで撮影しても約56分。手作業でもやれなくはないでしょうが、2ヶ月毎日となると他の業務にさし触ります。
それで使用したのが「Windsow.io」なる、パーソナライズされたビデオメッセージ制作支援サービス。まずは顧客の名前とメールアドレスのリストを用意します。
それからビデオメッセージを録画。この時、顧客の名前を入れたいところで「First Name」と言います。
あとはサービス側で動画を自動解析。名前の読みの音声を合成し、動画の口元も微修正して名前入りの動画を生成してくれる……という仕組み。同じファーストネームの人にはメッセージが使いまわせて、さらに効率がよさそうです。
動画はこちらから。
What’s Windsor? from Pranay Prakash on Vimeo
PEELの社長、マーシャル・ハースさんによれば動画の視聴率は68%、そのうち最後まで見た率が86%。メッセージ動画を送信しなかった顧客は60日の間に3.75%が再度買い物をしたのに対し、メッセージを受け取った顧客は7.02%がリピートしたなど、かなり良い反応が返ってきたということです。
実際の動画を加工して、言ってもいないことを言わせたり、やってもないことをやらせて相手を攻撃する「Deepfake」動画が以前話題となりました。今回のケースは、Deepfakeの善用といえば善用ですし、送る方の真心はホンモノなのですが……なんとなく騙されているように思ってしまうのは気のせいでしょうか?
娘のライバルのdeepfake動画を作ってチアリーディングチームから追い出そうとした母親が逮捕 – DNA
ソース:How I Sent Over 10,000 Personal Thank You Videos To My Customers in 2 Months
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