科学と技術

NASAが月・火星ミッションに向け「8ヶ月間自主隔離」実験の参加者を募集


現在、他の惑星への宇宙飛行には膨大な時間がかかります。その間、宇宙飛行士が出会えるのは同じ宇宙船に乗り込んでいる人だけ。生活スペースもごく小さな限られたものになります。当然大きなストレスがかかるわけですが、これを研究するための実験にアメリカのNASAが参加者を募集しています。

アメリカのNASAでは、月や火星へのミッションに向けた実験の被験者を募集中。「社会的断絶」「移動制限」による人体・精神への影響を調べるべく、ロシアはモスクワにて8ヶ月間、宇宙船を模した施設の中でチームメンバーとともに暮らします。

募集しているのは30~55歳の健康なアメリカ市民。理学修士、博士号、医学博士、あるいは軍の士官教育を修了していることが条件となります。学士号に加え専門的技能・知識を有している人も対象。なお英語とロシア語が使えなければなりません。

なお8ヶ月間ぼーっとしているわけではなく、ロボットアームの操作や各種の実験、聞き取り調査など大量のタスクが課され、かなりのストレスをかけられるようです。

宇宙飛行は未知の世界に向かっていくので、道中何が起こるか分かりません。ありとあらゆるリスクをつぶすためにあらゆるテストを行うことで知られるNASAなので、8ヶ月の実験内容の公開が楽しみです。
NASAがやっている「アルマゲドン」を使った管理職研修がすごい – DNA

ソース:NASA Seeking US Citizens for Social Isolation Study for Moon and Mars | NASA

関連記事

NASAの宇宙飛行士が宇宙遊泳に出てから忘れ物に気づいた瞬間が話題に - DNA

いまは亡き宇宙飛行訓練名物・多軸ジンバル操縦訓練装置「MAT」の動画 - DNA

あまりにも宇宙に長くいすぎるとこうなってしまう……というNASAの動画 - DNA

衝突実験用ダミー人形をドカドカぶつけたり落としたりするNASAの公式動画 - DNA

世界初の月面着陸に成功したアポロ11号乗組員の「出張旅費精算書」が公開 - DNA

NASAがやっている「アルマゲドン」を使った管理職研修がすごい - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧