Amazonがドローンで動かす巨大なムチで貨物を振り飛ばす技術の特許を取得
現在あるプロペラやジェットエンジン、ロケットといった手段では、ものを加速し、空中に浮かせるのに多大なエネルギーを必要とします。大量のドローンで配送を行いたいAmazonは、この問題に対しユニークなアイディアを編み出してきました。
Amazonが取得した「Energy-efficient launch system for aerial vehicles (飛行機械用高エネルギー効率発射機)」の全景。発電機を搭載した船に搭載されたウィンチから長いワイヤーが伸びています。このワイヤーに駆動用ドローンをたくさんくくりつけ、先端近くに貨物運搬ドローンを接続し、空中に浮かせます。
駆動用ドローンはワイヤーから給電され、ワイヤーが波打つ方向に動きます。これとウィンチを巻き取る動きを合わせれば、ワイヤーがムチのように動き、先端の運搬ドローンを振り飛ばす……という仕組み。
システムの駆動には原子力発電機などの強力なジェネレーターが必要なようです。そうした電力が潤沢に使用できる環境では、いわゆるレールガンを使用したカタパルトを使うという手もありますが、Amazonのアイディアは滑走のためのスペースが必要ないというメリットがあります。
EMALS First Test Launch – YouTube
航空機やロケットは空中に上がってからは飛びやすいのですが、最初の加速に多くのエネルギーを必要とします。以前からAmazonはUAVを使った配送を試験しており、こうしたシステムはこれからも色々考案されてくるのではないでしょうか。
小型ロケットを使って最短5分で配達する「Amazon Rockets」は実現できるか – DNA
ソース:United States Patent: 10556709
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