科学と技術

50年前のあの日アポロ13号搭乗員たちが見た月の景色をNASAが4K解像度で再現


アポロ13号は今から50年前に「成功した失敗」と評されたNASAによる人類初の月への有人宇宙計画「アポロ計画」。月面着陸することなく月をぐるっと1周だけして地球へ帰還した宇宙飛行士たちが見た景色はこんな感じだったようです。

アポロ11号、12号に続きアポロ計画3度目の有人月面着陸を行う予定で、1970年4月11日に地球を飛び立ったアポロ13号。

しかし月へ向かう途中に酸素タンクが爆発し月面着陸を断念、着陸船に一時避難し月を1周だけして地球へ帰還しています。有人月面着陸には失敗したものの3人の乗組員は全員無事に地球へ帰還しているのため「成功した失敗」とも評されています。

動画はこちらから。
Apollo 13 Views of the Moon in 4K – YouTube

NASAが2009年に打ち上げた月周回無人衛星「ルナー・リコネサンス・オービター (Lunar Reconnaissance Orbiter)」が記録したデータからアポロ13号搭乗員たちが見た月の景色を再現しています。

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アースセット(地球沈)からサンライズ(日の出)までの間、乗組員たちは8分間暗闇にいました。

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そして、月の表面が徐々に現れます。

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再び地球が視界へ戻り、ミッション・コントロール・センターとの通信が回復しました。

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この月の裏側を回って自動的に地球へ帰還する「自由帰還軌道」はアポロ13号が安全に地球へ帰還する旅の始まりです

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ちなみに月へ行くというのは人類とっては歴史的な偉業なのですが役所からすれば「職員の出張」となるため、宇宙飛行士といえどこんな書類が必要になるようです。
世界初の月面着陸に成功したアポロ11号乗組員の「出張旅費精算書」が公開

また人類ではじめて月面着陸を成功させたアポロ11号の制御プログラムはGitHubで公開されています。
アポロ11号の司令船と月着陸船を自動制御したプログラムのソースコードがGitHubで公開

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