ぴょこっと飛び出して反動を抑えるハンドガン用コンペンセイター「Mass Driver」の動画
ハンドガンの反動をいかに小さくするかは、それこそ歴史に登場したときからの課題。構え方などのテクニックから、銃器の形、アクティブ制御まで様々な方法が試されてきました。こちらの「Mass Driver」は決定版となることができるのでしょうか?
Strike Industries社の「Mass Driver」を装着したグロック。ごくごく普通のハンドガン用コンペンセイターに見えますが、通常は銃身に固定されているのがリコイルスプリングガイドを介してフレームに固定されているのがポイント。
発射するとこの通り。ガスでぴょこっと前に飛び出す動きをします。この動きのおかげで反動がちょっとだけ抑えられるとのこと。サイレンサー用のブースターのように銃のサイクルを補助するような機能はないようです。
もうちょっと重たくないと効果は実感できないのでは……という疑問が湧いてきてしまいますね……普通のコンペンセイターとしての機能はありつつ、銃身に固定しないのでショートリコイルの動きを阻害しない、というメリットのほうが大きいかもしれません。動画はこちらから。
Introducing The Mass Driver Comp – YouTube
発射時のエネルギーで重りを動かして反動や跳ね上がりを抑制、というアイディアは無数の特許が申請されており、中にはKriss Vectorのように製品化されたものもありますが、いずれもあまり評価は高くありません。
少ない成功例のひとつ。奇抜なデザインながら効果はあったようで、ルールが改訂されています。
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これ以上はレーザー兵器の発達を待つしかないのではないでしょうか。
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